柴です。
3日前ですが、FOOT×BRAINという番組で、脱力のことについて特集をしていました。
ただ、やってること知らなくて、リアルタイムでは観てないんですけどね。笑
普通に寝てて、朝に、セミナー仲間同士のグループラインでその事を知ったので。笑
その後、すぐにYouTubeとFOOT×BRAINのインスタ動画を観て確認しました。
YouTubeはこちら(少し止まったり、とんだりしてますが、一応観れます。)
→FOOT×BRAIN /世界と戦う究極トレーニング!脱力系「ゆる体操」とは?
FOOT×BRAINのインスタはこちら
→FOOT×BRAINのInstagram
この番組で解説している高岡英夫先生は、身体の使い方の第一人者で、私も高岡先生の本を10冊ほど持っています。
そんな高岡先生が番組内で言ってた、「力を出すためには、ゆるんでなければならない」という言葉は、まさにその通りで、
トップアスリートは皆、このゆるんでいる状態を、しっかりと作ることができているので、高いパフォーマンスを発揮できるのです。
筋肉の動きは、力を入れるか、力を入れないかしかない
脳でコントロールできる筋肉の動きは、「筋肉に力を入れて縮ませるか、力を入れないで縮ませないか(以下、脱力)」の2つしかありません。
筋肉は、この2つを行き来することで、関節一個一個を動かすことができるので、
この2つを行き来するためのスイッチの切り替えが、いかに精密にできるかで、高いパフォーマンスが発揮できるかどうかが変わってきます。
例えば、番組内で、脱力へのこだわりが強い人の一人として、イチロー選手が紹介されてましたが、
そこでも
「スイングの始めから力んでいると、バットをコントロールすることができない。スイングの途中まで脱力させ、インパクトの瞬間、最大のパワー(最大に力を入れて)で打つのが得意」
と言われてました。
イチロー選手は、このスイッチの切り替えが、誰よりも精密にできるため、45歳になった今でも、あれだけの高いパフォーマンスを発揮することができるのです。
そして、このスイッチの切り替えを精密にできるようにするために必要なのが、脱力です。
ゆるんでいるからこそ、強い力が発揮できる
脱力といっても、ダラーーーんと怠けてるような感じではないですよ。
脱力とは「その動作で必要な、最小限の力で動いてる状態」なので、全くもって力が抜けてる状態ではありません。
そんな脱力が、なぜ必要なのかというと、それは、人間は力を入れることがものすごく得意だからです。
先ほどもお話しましたが、筋肉は「力を入れて縮ませるか、力を入れないで縮ませないか」の2つしかできず、この2つを行き来することで、関節一個一個を動かすことができます。
そのため、身体を動かすには、力を入れて縮ませることも、力を入れないで縮ませないことも、両方ともできなければならないのです。
ですが、人間は力を入れることがかなり得意で、何をするのにもすぐに力を入れます。
例えば、パソコン作業やスマホ、タブレットの操作1つにしても、キーボードを叩くように打ったり、画面を、ものすごい力で押していたり。
肩に力を入れながら、その作業をしたり。
その他にも、人前で話す機会があると、緊張しすぎて力が入り、大量の汗をかいたり。
試合中緊張して、力が入り、いつもなら難なくこなせることでミスをしたり。
このように、人間は、すぐに力を入れてしまうので、力を入れるのが得意すぎるあまり、真逆の力を抜く脱力ができなくなってしまうのです。
このような状態になり、力を抜けなくなる。つまり、常に力が入っている状態だと、関節を動かす時に、「力を入れて縮ませるか、力を入れないで縮ませないか」ができず、
「力を入れて縮ませるか、それより更に力を入れて縮ませるか」
の2択になってしまうのです。
これでは筋肉はガチガチに固まり、関節はスムーズに動かず、高いパフォーマンスを発揮することはできません。
そのため、脱力するというのは、高いパフォーマンスを発揮し、強い力を出すためにとても必要なことなのです。
脱力するための方法
脱力するための方法として、番組内では「ゆる体操」が紹介されましたが、ここでは、別の方法をご紹介します。
その方法は、クロスポイントと上丹田です。
クロスポイントワーク
身体に力を入れて、力んでしまっている人は、表面上のアウターマッスルに力を入れており、中にあるインナーマッスルはほとんど機能していません。
ですが、脱力できている人ほど、アウターマッスルとインナーマッスルのバランスが取れているため、インナーマッスルがきちんと機能しています。
このことに関しては、以前記事に書いたので、そちらを参考にしてください↓
そしてクロスポイントのやり方はこちら↓ 更に、詳細な刺激方法は【LINE@登録者限定動画】でご確認ください↓上丹田ワーク
身体に力が入り、力んでしまう時は、精神的に興奮して、落ち着きがなかったり、焦っていたりします。
そのため、脱力状態を作り出して、尚且つ維持するには、精神的に落ち着いてて、冷静でいなければなりません。
番組内では、元日本代表の秋田選手が、そのことについてお話してましたよね。
そして、その冷静状態を、作り出すため訓練方法が上丹田ワークなのです。
以下の手順でワークをおこなっていきましょう。
- 耳の穴より3cmほど上に指をあてる。
- 指先の延長線上、頭の中に、青い球体をイメージする。
- イメージできたら顔の前に指を立てる。指を凝視せず、指とその先にある壁を同時に認識するように前を見る。
クロスポイントワークの前後に、足上げや肩回しをすると、ワーク後の方が動かしやすくなっているのがわかると思います。
そして、上丹田ワークの後は、前より頭がスッキリして、落ち着いた感じになります。
うまく脱力ができていると、このような変化が出るので、
今の競技パフォーマンスをワンランク上にあげたい方は、しっかりと変化を確認しながらこれらのワークをおこなっていきましょう!
まとめ
- 脳でコントロールできる筋肉の動きは、「筋肉に力を入れて縮ませるか、力を入れないで縮ませないか」の2つしかない。
- この2つを行き来するためのスイッチの切り替えが、より精密にできる人ほど、高いパフォーマンスを発揮できる。
- スイッチの切り替えを、精密にできるようになるには、脱力ができるようになる必要がある。
- 脱力するための方法の1つが、クロスポイントや上丹田ワーク。