姿勢や日常生活での動きの癖、加齢や産後などでよく「骨盤が開く」と言われますよね。
骨盤が開くと
- 太りやすくなる
- 腰痛を引き起こす
- 生理不順になる
など身体に悪影響を与えるのは結構有名な話。実際、これで悩まれてる方も多いと思います。
これをね。
自力で解消できたら良くないですか?
なのでその方法についてお話しします。
目次
こうやって骨盤は開く
「骨盤が開く」とよく言われますが、実際どのように開くのかあなたは知ってますか?
実は骨盤の開きは丁度股のところ。左右の坐骨間が開くことを「骨盤が開く」と言われています。
画像のように坐骨が外に開くので、反対にウエスト辺りにある腸骨は内に閉じていきます。
そして坐骨間が開くと、運動連鎖により真ん中にある仙骨は前に傾く、前傾状態になります。
坐骨間が開くと、骨盤はこのような歪み方をします。
ではこの歪みがなぜ冒頭にあげたような症状を引き起こすのか?それは一言で言うと、骨盤底筋群を中心に、体幹のインナーマッスルが働かなくなるからです。
骨盤の開きにより引き起こされる影響
坐骨間が開くことで、股のところにある骨盤底筋群が伸ばされるため働きが低下し、繋がりのある大腰筋・横隔膜・腹横筋・多裂筋などのその他の体幹のインナーマッスルも働きが低下します。
すると
- 太りやすくなる
- 腰痛
- 生理不順
などを引き起こしてしまいます。
太りやすくなる理由
太りやすくなる理由は2つ。
1つは血流が悪くなるからです。
体幹のインナーマッスルは姿勢を保持する筋肉です。
そのため、これらの筋肉の働きが落ちると姿勢が崩れて、表面上のアウターマッスルが過度に緊張し固くなります。
筋肉が緊張すると、血流の流れが悪くなるため、その影響で代謝が悪くなり、太りやすく痩せづらい身体になってしまいます。
2つ目の理由は内臓の働きが落ちるからです。
インナーマッスルは内臓と密接な関係があります。
例えば横隔膜は肝臓や胃、大腰筋は腎臓、骨盤底筋群は子宮や膀胱と繋がりがあります。
「ダイエットに必要なのは基礎代謝を上げること!」というのは知ってるかと思いますが、この基礎代謝をしめる割合は実は内臓がほとんどなのです。
一説によると
1位 肝臓・・・27%
2位 脳・・・・19%
3位 筋肉・・・18%
4位 腎臓・・・10%
5位 心臓・・・7%
と言われています。
そのため、インナーマッスルの機能が落ちると、繋がりのある内臓の働きも落ちてしまい、代謝が下がって太りやすく痩せづらい身体になってしまいます。
腰痛なる理由
腰痛になる理由も2つ。
1つは「太りやすくなる理由」でもお話した、体幹のインナーマッスルが機能しなくなるからです。
体幹のインナーマッスルが機能しなくなると、姿勢が崩れ、腰に負担をかけます。
2つ目の理由は背中の筋肉が緊張しやすくなるからです。
坐骨間が開くと、腸骨間は近づき、仙骨は前傾します。
すると姿勢的には反り腰になるため、背中にある脊柱起立筋や広背筋などの筋肉が緊張して腰痛を引き起こします。
生理不順になる理由
生理周期に合わせて坐骨間は開いたり閉じたりします。
生理直前(黄体期)・・・坐骨間が開き始める。
生理中(月経期)・・・生理2日目あたりに坐骨間が一番開き出血量も多くなる。
生理直後(卵胞期)・・・反動で坐骨間は閉じはじめる。
排卵期・・・エストロゲンの分泌量が最大になり、坐骨間が最も閉じる。
と、このように坐骨間は開いたり閉じたりするのですが、この動きをスムーズにできるのは、骨盤底筋群を中心とした体幹のインナーマッスルが程よい緊張状態にある場合です。
これは人によって違いますが、坐骨間が開いていると、骨盤底筋群が伸ばされ、それに反発するような形で過度に緊張する。もしくは伸ばされてそのまま緩み過ぎてしまう。
この2つのどちらかになります。
骨盤底筋群が過度に緊張しすぎると、生理中の血液の排出がうまくできなくなったり、逆に緩み過ぎると坐骨間が最も閉まるべきタイミングで閉まりが悪くなります。
そしてさらに、骨盤底筋群の動きが悪くなると血流も悪くなるため、その影響で子宮が冷えてしまいます。
試しに女性の方は子宮を触ってみてください。子宮の場所はおへそから指6本下。恥骨の少し上にあたる部分です。
そこに、そっと手をあててみましょう。もし手をあてた部分に冷えを感じたら、子宮が冷えている可能性があります。
子宮が冷えているということは、子宮の働きが悪くなるため、ホルモンバランスの乱れに繋がります。
このように、坐骨間が開くと骨盤底筋群の機能が低下し、その影響で生理不順を引き起こします。
骨盤の開きを解消する4つの方法
骨盤の開きを解消するには、骨盤底筋群をメインに体幹のインナーマッスルの機能を高めることです。
そのためのワークを4つご紹介します。
みぞおちをほぐす
体幹のインナーマッスルの働きが低下している場合、表面上のアウターマッスルがそれを補うような形で緊張しています。
特にみぞおちにある腹直筋は緊張しやすいため、インナーマッスルの機能を高める前に腹直筋を緩めます。
- へその指4本上に両手の指を当てる。
- 息を吐きながら身体を前に倒し、指をみぞおちに押し当ててほぐす。
クロスポイント
クロスポイントとはインナーマッスルの働きを高めるツボみたいなもの。股関節/お尻・みぞおち/背中・頭と骨盤底筋の6つのクロスポイントを刺激して、
- 股関節/お尻のクロスポイントで骨盤底筋群と大腰筋。
- みぞおち/背中のクロスポイントで大腰筋と横隔膜。
- 頭と骨盤底筋のクロスポイントで骨盤底筋群・腹横筋・横隔膜。
の働きを高めていきます。
股関節/お尻
- 足を腰幅に開き、つま先を前に向ける。
- 膝の力を抜き、股関節を触りながら曲げる。すると裏ももが伸びる。
- お尻のほっぺの下の座骨を触りながら身体を起こす。
- これを10回繰り返す。
みぞおち/背中
- ヘソから指4本上のみぞおちとその反対側の背骨を触る。
- みぞおちをを股関節に近づけるように丸める。
- 次にみぞおちを片方の股関節に近づけるように横から倒す。
- 最後にみぞおちを股関節の方向に向けるように捻る。
- これを各3〜5回繰り返す。
頭と骨盤底筋
- つむじの少し前あたりを触る。
- お尻の穴の指1本前を意識して、そこを頭の触ってる部分に向けて締めるように力を入れる。
- 頭からお尻の穴の指1本前に向けて力を抜く。
- これを5〜10回繰り返す。
詳細なやり方は動画でご確認ください。
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※この動画はメルマガ登録後に送られてくるパスワードを入力すると視聴できます。骨盤を締める力をつけよう!
骨盤の開きを解消するには整体なども1つの手ですが、骨盤を締める筋力をつけなければ、結局元に戻ってしまいます。
そうならないためにも、自己努力は必須なので、お悩みの方はぜひご紹介した4つのワークを試してみてくださいねー!
そしてより細かなやり方を以下の記事でまとめています。ワークの量も15個と結構いっぱいあるので、全てやってもいいし、好きなやつや自分にあってるやつを見つけてやっていただいても構いません。
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