脇をさすると何故肩の動きがスムーズになるのか?

首・肩

脇の下を摩擦で熱くなるまでさする。終わったら反対側も同じようにさする。

それで終了。

これだけで肩の動きがスムーズになります。

これは以前ツイートした内容なんですが、結構反響があり、更に昨日のかさこ塾の3分プレゼンでも披露した内容で、

「肩の動きが軽くなったー!」

と喜びの声をいただきました。

ただ、Twitterでもプレゼンでも、何故変わるかについては話してないので、本日は「脇をさすると何故肩の動きがスムーズになるのか?」について解説していきます!

肩の動きをスムーズにする前鋸筋

肩の動きをスムーズにする筋肉は前鋸筋(ぜんきょきん)と呼ばれ、肩甲骨の裏側から肋骨に付着しています。

脇の下をさするとこの筋肉の働きが高まるのですが、なぜ前鋸筋の働きが高まると肩の動きがスムーズになるのかというと、それは前鋸筋は肩を下げる筋肉だから。

肩の動きが悪い人ほど肩を上げる僧帽筋三角筋が優位に働いているため、肩関節周りの筋バランスが悪くなっている。
そのため肩を下げるという逆の働きがある前鋸筋を使えると、僧帽筋や三角筋の働きを抑える事ができるため、肩周りの筋バランスが整い動きがスムーズになるのです。

では何故さするだけで前鋸筋の働きが高まるのか。
別に鍛えてるわけでもないのに。

それは人間のある機能を利用してるからなんです。

さするだけで動きが変わる理由

人間には体性感覚というものがあります。

体性感覚とは皮膚の感覚と筋肉・腱・関節の感覚の総称のことを言い、
皮膚の感覚は、触っている感覚や熱の感覚(熱いとか冷たいとか)、痛みの感覚などがあり、
筋肉・腱・関節の感覚は、手足や身体の位置・運動・抵抗・痛みや物の重量などの感覚があります。

前鋸筋をさするというのはこの体性感覚を利用するためで、摩擦で熱くなるまでさするとそこに感覚ができ、無意識に前鋸筋を使えるようになるのです。

ただ残念なことに、変化が出るのはさすった直後くらいで、すぐに元に戻ってしまいます。
なのでこれを単発でやるだけではその場しのぎにしかなりません。

ですがこれを毎日毎日。しつこいくらいやり続けると前鋸筋を使う感覚が身体に染み付いてくるので、スムーズな肩の動きというのが当たり前のようになってきます。

首肩コリの予防緩和のためにも。
競技パフォーマンスと高めるためにも。

普段からコツコツ刺激することが必要ですね。

最後に

このワークは30秒あればできます。
こんなちょっとしたことで肩の動きがスムーズになるのなら安いもんです。

ぜひ今日から実践していってください!

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas