腰痛と肩を並べて、国民病とも言われてる肩こり。
平成28年の国民生活基礎調査では、肩こりは女性がもっとも多く訴 え る 自覚症状(人口1,000人に対して約 118人)で、男性では腰痛に次いで2番目に多い自覚症状 ( 人口1,000人に対して約 57人 )でした。
引用元:平成28年 国民生活基礎調査の概要-厚生労働省
これだけ多くの方が肩こりに悩まれていますが、こる度にマッサージ店や整体にいくのは大変ですよね。
できれば自分でもケアできたら理想的ではないですか?
そこで本日は、自力で簡単に刺激できる肩こり改善のツボをご紹介します。
肩がこったらマッサージ店や整体に行く前に、自力で調整してみてください。
目次
なぜ肩がこるのか?
肩がこる原因はいくつか考えられます。
- スマホやPC
- 手を使う作業が多い
- 目を使う
- 目が悪い
- 猫背
- 反り腰
- 重いものを頻繁に持つ
などなど。
ただこれらを大きなくくりでまとめると
- 手を使う
- 目を使う
- 姿勢
の3つに分類されます。
この3つと肩こりがどのような関係にあるのか?次の段階でお話します。
3つの要素と肩こりの関係
手と肩こりの関係
手は人間の身体の中でもトップレベルに使う部位です。
そして手の中でも親指や人差し指は最も使いやすく、使用頻度の高い指になります。
親指と人差し指を動かしたり、指は動かさないが親指側にある筋肉は、上腕を介して胸や肩の筋肉と繋がっています。
そのため、スマホやPC、その他手を使うことの多い人は、親指と人差し指側にある筋肉の固さが肩に伝わり、それが原因で肩こりを引き起こしてる可能性があります。
目と肩こりの関係
目の疲れの原因は、スマホやPCはもちろんのこと、その他に読書や細かな作業などもあげられます。
目と肩は位置的には離れているため、関係なさそうに見えますが、実は機能的には繋がっているんです。
どういうことかというと、首の付け根にある後頭下筋群(こうとうかきんぐん)は、目の動きに合わせて一緒に動く筋肉で、目が疲れると、この筋肉が固まります。
するとその上に被さっている僧帽筋にも固さが伝わってしまい、肩こりを感じるようになります。
姿勢と肩こりの関係
猫背や反り腰など、不良姿勢になると肩に影響を与えます。
猫背
猫背は背骨と骨盤が丸まっている状態で、ここが丸々と腹直筋が使われます。
腹筋運動をする時、似たような体勢になりますよね。腹直筋は腹筋運動の時に使われる筋肉です。
このように、背骨と骨盤が丸々と腹直筋が固まるわけですが、この筋肉の固さは、繋がりのある首にも伝わってしまいます。
その筋肉とは、首は胸鎖乳突筋です。
胸鎖乳突筋が固まると頭を前に引っ張るため、その分肩がすくみ、肩こりに繋がります。
反り腰
反り腰は背骨が反り、骨盤が前に傾いた状態で、背骨を反ると脊柱起立筋が使われます。
背筋運動をする時、似たような体勢になりますよね。脊柱起立筋は背筋運動の時に使われる筋肉です。
このように、背骨を反ると脊柱起立筋が固まるわけですが、この筋肉は腰から首まで伸びているため、背中から首まで固まります。
そのため脊柱起立筋の上には僧帽筋もあるため、脊柱起立筋が固まると僧帽筋にもその固さが伝わり、肩こりに繋がります。
肩こりを解消する6つのツボ
肩こりに関係する親指側の筋肉・後頭下筋群・胸鎖乳突筋・僧帽筋・腹直筋・脊柱起立筋をゆるめるツボを刺激します。
変化がでてるかBefore /Afterで確認できるように、今の肩こりの感じを覚えておいてください。
建里(けんり)/接脊(せっせき)
へそから指4本上にある建里で腹直筋。その反対側にある接脊で脊柱起立筋と僧帽筋をゆるめます。ただし、2つとも押しづらい場所なので、今回は呼吸でゆるめていきます。
- 椅子。もしくは床に座り建里と接脊を触る。
- 息を吸って2つのツボのあたりを膨らまし、息を吐いて元に戻す。
- これを10回繰り返す。
合谷(ごうこく)
手の親指と人差し指の付け根が合わさる場所にある合谷を、反対の手で指圧してほぐします。
天柱(てんちゅう)/風池(ふうち)
首と後頭部の付け根の中心から指3本外のくぼみにあるのが天柱で僧帽筋と後頭下筋群。
そのさらに外側にあるくぼみにあるのが風池で後頭下筋群と胸鎖乳突筋です。
ここを指圧してほぐしていきます。
肩中兪(けんちゅうゆ)
頭を下にさげた時にできる骨の出っ張りから指3本外にあるのが肩中兪で僧帽筋。
ここを指圧してほぐしていきます。
最後に
刺激し終わったら、再度肩こりの感じを確かめてください。
いかがでしょうか?先程より軽くなっていると思います。
肩こりは患部だけでなく、肩こりになるまでの過程にある筋肉もほぐしてあげるとより軽くなるので、合間を見て6つのツボを小まめにほぐしてあげてください。
まとめ
- 肩こりには手・目・姿勢と3つの要素がある。
- 要素によって固まる場所が変わるが、それが最終的には肩に伝わり、肩こりを引き起こす。
- 6つのツボを刺激することで、3つの要素に関係する筋肉と患部をゆるめることができる。