素早い重心移動ができるようになるには②

重心移動

今回はパート②です。そもそもの重心や重心移動の基礎的なところは以前書いたので、そちらをご確認ください。

素早い重心移動ができるようになるには

重心移動に必要なインナーマッスル

前回の記事では重心移動に必要なのは体幹のインナーマッスルと、少し抽象的にお話しました。なので、今回はもっと具体的に1つの筋肉をピックアップしてお話します。

素早く重心を移動させるためには、体幹のインナーマッスルの中でも特に大腰筋(だいようきん)を機能させることが重要です。大腰筋の詳細に関しては以前書いたので、そちらをご確認ください。

「達人の筋肉」大腰筋の驚くべきメカニズム【大腰筋を鍛える5つのトレーニング】

大腰筋が機能すると重心移動はどう変わるのか?

大腰筋が機能すると、スムーズな股関節の動きを獲得することができるため、軸をぶらさずに動くことができます。

例えば股関節を曲げて脚を上げた時。大腰筋が機能していないと、脚を上げた時に股関節に詰まりを起こし、身体が軸足側や後ろに傾いてしまいます。

身体を軸足側や後ろに移動させるのであればまだ良いのですが、これが上げた脚側や前に移動させる場合は、一旦軸足や後ろに乗ってから、重心軸を上げた脚側や前に移動させるため、動きがワンテンポ遅くなります。

この動作がサッカーで起きた場合、無駄な動きが多いぶん、脚をあげるたびに身体がブレてしまうため、相手からは次の動きがすぐに読まれてしまい、ボールを取られてしまいます。これじゃフェイントはできませんし、方向転換もスムーズにおこなえません。

 重心移動をスムーズにするワーク

体幹のクロスポイント

まずは大腰筋の機能を高めるために、みぞおち/背中、股関節/お尻のクロスポイントをおこないます。詳細は下記の記事をご確認ください。

クロスポイント〝セルフケアの基礎〟

みぞおちと股関節を触りながら、股関節回し

股関節のどの動きでも大腰筋を機能させるために、みぞおちと股関節のクロスポイントを触りながら、股関節の外回しと内回しをおこないます。

上げた足側に重心を移動させる

上げた脚側に重心軸をずらし、身体を崩していきます。

フローティングダウン

重心軸を真ん中に置いたまま、股関節の外回しをおこないます。重心軸を真ん中においたまま変えないということは、状況に応じてどの方向にも瞬時に動けるということです。重心軸が右に移動している時に左には動けませんよね?後ろに移動している時に前には動けませんよね?真ん中にいるからこそ前後左右どの方向にも動くことができます。これはそこそこ難しいので、何度も練習していきましょう。

最後に

大腰筋は他のトレーニングと比べて、使った感がまるでありません。なのでこれらのワークをおこなっても、最初はイマイチピンとこないと思います。ですが、動かしやすさは確実に変わるので、重心移動も少しずつやりやすくなってきます。感覚を研ぎ澄ませながら、ワークを続けていきましょう。

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas