何が違うの?裸足感覚シューズと普通のシューズの違い。

裸足

おはようございます。柴です。

運動会シーズンで、子供達が校庭で裸足でダンスやかけっこの練習をしていたり。

お客様が裸足感覚シューズ履き出したり。

などなど見てたら、

「やっぱり仕事中も裸足感覚が良いなー。」

と思い、ビブラムファイブフィンガーズを購入。

 

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そのため、昨日は一日中履いてたのですが、そこで感じたのは、

「普通のシューズのデメリット」と
「裸足感覚シューズの方がメリットが多い気がするが、結局大事なのは〇〇」

ということです。

普通のシューズは重心位置がずれる

ほとんどのシューズは地面からの距離がヒール2:つま先1の比率をになっていると言われています。

そのため、普通のシューズはカカトが少し高くなっているので、履くとどうしても重心位置が少し前に移動してしまうのです。

この影響で、姿勢や動き、負担のかかる筋肉が変わってきます。

姿勢の変化

まず、私が基準としている良い姿勢は、以下の部位が一直線に並ぶ姿勢です。

内くるぶしの真下

膝裏

肛門の指一本前

背骨の前

頭頂部(百会穴の指一本後ろ)

この姿勢は言い方を変えれば、骨で立つ姿勢です。

骨で立つということは、筋肉も骨に最も近い、つまりインナーマッスルを使うことになるので、この姿勢はインナーマッスル優位な姿勢と言えます。

インナーマッスルは元々、姿勢を保持する役割があるのですが、この姿勢はその役割通りの姿勢になるため、身体にかかる負担が最も少ないです。

その他にもインナーマッスルの特徴は色々あるので、詳細は以前書いた記事を参考にしてください。

良い姿勢を作るためのコツ

立ち姿勢は常にこの姿勢を意識しているのですが、普通のシューズを履くと重心位置が少し前に移動してしまうため、インナーマッスル優位姿勢から、少しだけアウターマッスルを使う姿勢になってしまいます。

特に使いやすいアウターマッスルは、身体の前にある、スネの前脛骨筋・太ももの大腿四頭筋・お腹の腹直筋・胸にある筋膜・首の胸鎖乳突筋などです。

これらの筋肉は、力は強いけども、持久力はないため、姿勢保持には不向きな筋肉です。
その筋肉を使って姿勢を保持しようとすると、すぐに疲れて固まってしまうため、
長時間立っていると

  • 足が疲れる
  • 腰が張る
  • 肩や首がコル

などの不調が出やすくなります。

ただ、私の場合はインナーマッスル優位姿勢を作る訓練を積んでるので、多少重心位置が前に移動してもインナーマッスルで姿勢を保持できるため、少し違和感があるくらいで不調は出ませんが、
姿勢が崩れていて(猫背や反り腰)元の重心位置が土踏まずだったり、つま先にある方が、普通のシューズを履くと、重心位置が更に前になってしまうため、アウターマッスルがかなり優位に働いてしまうのです。

するとこれらの不調が更に出やすくなってしまいます。

ちなみに、ヒールを履く女性に不調が多いのは、これが原因の1つです。

動きの変化

重心位置や使う筋肉が変われば、動きも変わってきます。

生活の中で最も多い動作である、歩行で解説していきましょう。

インナーマッスルは姿勢保持以外にも、関節の動きを滑らかに、かつ素早く動かす役割があります。

そのため、歩行動作をスムーズにおこなうのもインナーマッスルを優位に使える必要があるのですが、その中でも特に重要になるのが裏もものハムストリングスです。

何故ならハムストリングスは、別名アクセル筋と呼ばれる筋肉で、その名の通り、歩く時に機能するとスムーズに足を運べるようになるからです。

ですが、重心位置が前に移動してしまうと、アクセル筋とは真逆のブレーキ筋と呼ばれる筋肉を使って歩くことになります。

その筋肉とは、太ももの大腿四頭筋です。

「姿勢の変化」でもお話しましたが、重心位置が前に移動すると大腿四頭筋が優位に働きます。

姿勢が、大腿四頭筋を使いやすい姿勢になっていると、歩く時もそこを使って歩いてしまうため、効率よく歩けなくなり、場合によっては膝を痛めてしまうことがあるのです。

裸足感覚シューズは自然体でいられる

普通のシューズを履くと、このような変化があるのですが、裸足感覚シューズはヒール1:つま先1になるため、重心位置も自然体のままになります。

そのため、身体にかかる負担は軽減するのです。

ですが、ここまでだと完全に普通のシューズが100%悪いみたいな言い方になってますが、実はそうじゃありません。

普通のシューズにもメリット、裸足感覚シューズにもデメリットがあります。

普通のシューズが100%悪く、裸足感覚シューズが100%良いわけではない

普通のシューズのメリットはやはりクッション性です。

これがあると衝撃を吸収できるので、身体の負担は軽減でき、衝撃で身体を痛めるリスクを下げることができます。

そして、裸足感覚シューズのデメリットは、ソールが薄く、衝撃を吸収できないということです。

そのため、裸足感覚シューズの履き始めは、足が疲れます。
そしてシューズで衝撃を吸収できない分、自分の身体の柔らかさや動きで、その衝撃を逃がさなければならないため、身体の使い方の上手さが求められるのです。

それが上手くできないうちに、裸足感覚シューズを一日中履いてたり、運動をしていると、逆に身体を痛めてしまいます。

つまり何が言いたいのかというと、普通のシューズも裸足感覚シューズも、結局自分の身体ありきということです。

どんな靴を履くにも自分の身体次第で変わる

もし今が原始時代であれば、足元は裸足か、もしくは草履的なもの履くだけなので、裸足に合わせた姿勢や身体の使い方だけできていれば良いです。

ですが、現代はTPOに応じたシューズを履きます。

スーツで出勤する職場や冠婚葬祭は革靴だし、普段靴はスニーカー。雨が降れば長靴を履き、スポーツもその競技に合わせて靴が変ります。

そのため、人によっては、一日に2回も3回もシューズを履き替えると思うので、そのシューズに合わせて身体を変化させることができないと、何を履いても結局痛めてしまうのです。

私は今回裸足感覚シューズを買いましたが、その前までは普通のシューズを履いてました。

でも身体を痛めてるわけではありません。

そして、約2年前は裸足で20㎞走ったことがあります。

 

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でも、それでもどこも痛めてはいません。

このように、どっちのシューズが良くて、どっちのシューズが悪いとかではなくて、どんなシューズでも、それに合わせて身体を上手く使えるようにすることが重要ということです。

どうやったらシューズに合わせて身体を変化させることができるのか

それはやはり、「姿勢の変化」でご紹介したインナーマッスル優位姿勢を取れるようになることです。

インナーマッスル優位姿勢を、基準となる姿勢にすることができれば、裸足感覚シューズで衝撃が強かろうと、普通のシューズで重心が前に移動しようと、インナーマッスル使って身体を動かすことができるため、身体を痛めるリスクを格段に下げることができます。

インナーマッスル優位姿勢の作り方も、「姿勢の変化」でもご紹介した下記にある記事に書いてあるの、これを参考にワークに取り組んでみてくださいねー!

良い姿勢を作るためのコツ

「整体+運動」のSPTパーソナルトレーニング

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas