つい先日とあるお客様から、「タバコを吸っていると長時間の手術には耐えられない」という話を聞きました。
詳しいことはよくわかりませんが、どうやら肺活量が関係しているようで、タバコを吸ってると肺活量が少ないため、長時間の手術に耐える体力が無いみたいですね。
なので、タバコを吸ってる人が事故や病気になって長時間の手術が必要になった時は、亡くなってしまう確率が高くなるらしいです。
やはりタバコは良くないですねー。私も20代前半の時に、仕事のストレスでタバコを吸ってた時がありました。身体に合わずすぐやめましたけどね。
先程の手術の話もそうですが、タバコを吸ってて得することは何1つありません。人によってはリラックス効果があるみたいですが、それくらいです。
タバコを吸うと、ガン、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、胃潰瘍、COPD、肺炎、喘息、うつ病、バセドウ病、骨粗鬆症、EDなど、全身の病気のリスクを高めることになります。また病気のリスクだけでなく、妊娠・出産への悪影響や乳幼児突然死症候群の発症リスクにも関連してきます。
そして今回のテーマであるタバコによる「痛み」。タバコを吸うと関節痛になる確率が高くなり、痛みもタバコを吸わない人と比べると強くなります。
タバコによる身体の変化
タバコに含まれている代表的な成分であるニコチンは神経系に影響を与え、中枢神経を興奮させ交感神経を優位にします。
交感神経優位になると副腎髄質からアドレナリンが分泌され、血管は収縮・心拍数は増加し高血圧や動脈硬化のリスクが高まります。そして副腎皮質からはコルチゾールと呼ばれる血糖値を上げるホルモンも分泌されるため、糖尿病になるリスクも高まります。
また、もう1つの代表的な成分であるタールは、数百種類もの有害物質の集合体であり、発がん性物質が含まれているため、ガンのリスクも高まります。
精神的な話でいくと、タバコを吸うと脳からドパミンと呼ばれる快感を得るホルモンが分泌されますが、
タバコを吸うたびに繰り返しドパミンが放出されると、ドパミンの作用が薄れてきてしまうため、快感を得られなくなってしまい、うつ症状が起こりやすくなると考えられています。
タバコと痛み
タバコを吸うと交感神経が優位になります。そして交感神経が優位になると筋肉は緊張し固まります。
筋肉が固まると、その中を通っている血管は細く縮まってしまい、栄養素を細胞に運べなくなるため、筋肉はどんどん萎縮していきます。これがさらに筋肉を固くしていきます。
そして、筋肉が固くなると固くなった部位は酸欠状態になります。酸欠を起こすと組織に酸素が届かなくなるので、血管を拡張させて、なんとか血流量を保とうします。その血管を拡張させる物質が痛みを出す物質でもあるため、これにより痛みが発生します。
これが原因で肩こりや腰痛になっている場合、タバコを吸ってない人よりは筋肉が固いため痛みが強く出ますし、どれだけ病院や整骨院にいって治療をしても、タバコが原因の場合はタバコをやめない限り痛みは改善されません。最後に
冒頭にもお話しましたが、私も20代前半の頃に、仕事のストレスで一時期タバコを吸っていました。といっても一日数本ですが。それでも筋肉が固まっていき、体調が悪くなり疲労回復が遅くなっているのが感じられたので、期間は短いながらもタバコによる悪影響を身体で感じています。
タバコは依存性があるため、なかなかやめられないと思いますが、身体のためにも少しずつ減らしてみてください。