日常やスポーツで「ここで力を抜けたらどれだけ楽か」と思う局面ってありませんか?
例えば日常だと「肩に力を入れながらデスクワークをしている時」や「腰に力を入れて物を持つ時」。
スポーツだと「腕に力を入れながら泳いでる時」や「肩に力を入れて走ってる時」など。
ただ、この瞬間に力を抜こうと思っても絶対抜けないですよね?頭で考えたところで到底できません。
ではどのようにしたら力を抜けるようになるのか。それはインナーマッスルメインで身体を動かす感覚をつかむことです。
目次
力が入る筋肉
身体に力が入ってるということは、つまり筋肉に力を入れてる状態です。
そして、このような力んでいる状態の時に特に力が入りやす部位は肩の筋肉である、三角筋や僧帽筋です。
多分一度は言われたことがあると思います。「肩に力が入ってるぞー!」「肩の力抜けー!」と。
ここに力が入ると肩がすくむので、見た目で力んでいるかどうかがすぐわかります。
そして、この2つの筋肉意外にも力が入る部位があります。それは腹直筋や脊柱起立筋といった、いわゆる腹筋と背筋です。
あと太ももの大腿四頭筋なんかも力が入りやすい部位ですね。
これらの筋肉は全てアウターマッスルです。力みやすい人はアウターマッスルを優位に使う傾向があります。
力みやすい人はアウターマッスルを優位に使う
筋肉は大きく2種類に分けられます。インナーマッスルとアウターマッスルです。
- インナーマッスルとは身体の奥深くにある筋肉のこと。この筋肉は持久力に富み、姿勢を保持したり、関節を安定させ滑らかな動きを作る機能をもつ。
- アウターマッスルとは身体の表面上にある筋肉のこと。この筋肉は力に富んでいるため、歩くや走る、物を持つなど大きな力を発揮するときに機能する。
このように2種類の筋肉は全く異なった機能をもっているんですが、先程お話したように、身体に力が入りやすい人はアウターマッスルが優位になりやすい傾向にあります。
優位になりやす理由はいくつか考えられ、1つは「使いやすい」ということ。
三角筋や僧帽筋はこれに該当します。そしてもう1つは「アウターマッスルは表面にあるから触りやすい」ということです。
例えば、大腿四頭筋は膝に付着しています。イスや地面から立ち上がる時に膝に手をつきながら立ちますよね?疲れた時なんかも膝に手をつきませんか?
その他にもお腹が空いたり、満腹の時なんかは腹直筋を触りますよね。
このように、アウターマッスルは触れやすいため、意識しやすく力も入りやすくなります。
脱力するにはインナーマッスルを優位使う
通常であればインナーマッスルとアウターマッスルはバランスよく、協調して機能します。
例えば、スーパーにある10㎏のお米を持つ時。下に置いてあれば中腰になって両手で持ちますよね。
その時腕や肩、さらに腰を守るため全身のインナーマッスルが機能して、関節を痛めないように安定させます。
そして、全身のアウターマッスルを機能させることで強い力を発揮して10㎏のお米が持てるわけです。
ですが、力みやすい人はこのバランスが崩れていて、アウターマッスルを優位に使いインナーマッスルを使えていません。
そのため、肩・腰・膝などの筋肉はすぐに張ってしまい、場合によっては痛みが生じます。
脱力するにはこの崩れたバランスを整えるためにインナーマッスルを優位に機能させる必要があります。
インナーマッスルを優位にするワーク
クロスポイント
クロスポイントはインナーマッスルを優位にするツボみたいなもの。そのため全身のインナーマッスルを優位にするには14ヶ所全て刺激する必要があります。ですが、なかなか難しい場合もあると思いますので、その場合は特に重要なわき・みぞおち/背中・股関節/お尻を刺激しましょう。
詳細なやり方はLINE@登録者は限定動画をご確認ください。立甲ワーク
立甲ワークで上肢と体幹のクロスポイントを繋げて機能させます。ただ、立甲はかなり難易度が高いので下記の記事に書いてある、「立甲ができるまで」の練習方法を順を追ってできるところまでやってください。
詳細なやり方はLINE@登録者は限定動画をご確認ください。足を閉じながら内転筋・ハムストリングス叩き
この種目で体幹と下肢のクロスポイントを繋げて機能させます。
- 足を肩幅の1.2倍に広げ、つま先をハの字にする。
- 股関節を引いてお尻を下に落とした状態で、内ももと裏ももを叩く。この時、膝に力が入らないように注意する。
- つま先を前に向け、同じように叩く。これを足を完全に閉じるまでおこなう。
詳細なやり方はLINE@登録者は限定動画をご確認ください。
まとめ
- 力みやすい人はアウターマッスルを優位に使う傾向がある。
- 脱力するにはインナーマッスルを優位に使えることが必要。
- インナーマッスルを優位にするワークをおこなうことで、力を抜けるようになる。
最後に
これらのワークをおこなうと身体の動きが軽くなるのがわかると思います。
その状態が脱力できてる状態なので、その感覚をしっかり身体に染み込ませるように、毎日コツコツ続けてください。