胸を柔らかくして膝の痛みが緩和する

一昨日のセッションでこんなことがありました。

膝の痛みに悩んでいるお客様に、胸の真ん中の反対側の背骨(胸椎7番あたり)をゆるめるように動かしてもらったら、なんと膝の痛みが緩和したんです。

肋骨が付着している背骨を胸椎(きょうつい)と言います。
画像だと下から3つ目の赤丸。動画だと3番めに触って動かしています。これと同じことをやってもらいました。


不思議に感じますよねー。でもこれは不思議でも何でもありませ。ちゃんと理由があり、狙ってそこを動かしてもらいましたから。

胸椎と膝の繋がり:筋肉の視点①

胸椎が固い人に多いのが猫背猫背になると背中の筋肉は丸まりすぎないように制御しながら固まり、それに対して反対側は縮みながら固まります。前側で固まる筋肉は腹直筋(ふくちょくきん)です。

 

腹直筋は割れる腹筋で肋骨から恥骨に付着してきます。この筋肉はももの表にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と繋がっているため、腹直筋が固まれば大腿四頭筋も連鎖して固まります。

昨日の記事にも書きましたが、大腿四頭筋が固まりすぎると膝に負担をかけやすい状態になるため、負担が蓄積するとどこかのタイミングで膝に痛みが生じます。

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2018.05.30

胸椎と膝の繋がり:筋肉の視点②

猫背なると固まる腹筋と背筋は、身体の表面上にあるアウターマッスルです。腹筋背筋のようなアウターマッスルが固まると、そこに意識が向き過ぎてしまい、相対的にインナーマッスルに対する意識が低くなるため、インナーマッスルの機能は落ちてしまいます。

インナーマッスルの機能が落ちると、それが全身に連鎖していき、下半身で言えば内ももの内転筋や裏ももハムストリングスといった筋肉の機能が低下していきます。

この2つの筋肉の機能が低下すると、筋肉の視点①でお話した大腿四頭筋とのバランスが取れなくなり、膝に負担をかけることになります。

胸椎と膝の繋がり:骨の視点①

猫背になると胸椎だけでなく背骨全体と骨盤も丸くなります。

この状態になると膝はつま先より前に飛び出しやすくなるため、歩く・走る・階段の上り下りなどの日常の何でもない動きでも、膝にかなりの負担をかけることになります。

 

胸椎と膝の繋がり:骨の視点②

身体って面白いもので、1つ不調な部位があると、そこを庇うように他の部位がバランスをとろうとします。

身体を痛めづらい人は

こんな感じでバランスをとっています。ですが、身体を痛めやすい人はこのバランスが逆転してしまい、

このような感じで安定すべき部位が動いて、動くべき部位が固まってしまいます。

今回の膝痛のケースだと、動くべき胸椎が固まってしまったために、全ての機能が逆転してしまい、安定すべき膝が動きすぎて痛めてしまった可能性も考えられます。

最後に

胸椎と膝は全く関係なさそうに見えて、意外と深い関係にあります。なので、胸椎が固まれば膝は痛めやすくなるし、逆を言えば胸椎を柔らかく動かせれば膝を痛めるリスクを下げることができるます。膝を痛めてる方は冒頭にお伝えした胸椎を動かすワークをぜひ試してみてください。

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas