背中は丸いくらいが丁度良い

猫背

「背中が丸いと猫背でしょ?」と思われがちですが実はそうでもないんですよ。むしろ少し丸いくらいのが力が抜けていて身体的にも良いですし、客観的に見ても人当たりが良く柔らかそうに見えます。

意外と猫背でない人は多い

猫背が気になる…と相談を受けることがあります。ただ実際に姿勢を見てみると、かなり丸まっている人もいれば、そんなに丸くなってない人もいます。

かなり丸くなっている人は、誰が見ても猫背です。このタイプは出来る限り猫背を正した方が良いです。

そして、そんなに丸くなっていない人。このタイプは自分が思っている姿勢と客観的に見た姿勢が一致しない人です。どういうことかというと、本人の頭の中では「自分の姿勢はかなり丸くなっている猫背」なんですが、実際は下記の画像のようなものなんですよね。

もちろんそんなに丸くなってない人全員がこの姿勢ではないんですが、丸まり方としてはこんなものです。

これ、猫背ですかね?私はそうは見えません。むしろリラックスしていてナチュラルな感じで良い姿勢だと思います。(自分の姿勢を言うのもなんですが)

背中は構造的に見ても丸まっている

背骨は頚椎7・胸椎12・腰椎5の全24椎あり、その下には骨盤の真ん中にある仙骨(せんこつ)があります。頚椎は首の背骨で、前に反っています。胸椎は胸の背骨で、後ろに反っています。腰椎は腰の背骨で、頚椎と同様に前に反っています。このように、背骨は真っ直ぐついているわけではなく、S字カーブを描いています。

この画像を見ていただけると分かると思いますが、背中(胸椎)は元々丸まってるんですよね。そんなに丸まってない人は比較的このS字カーブを描けています。なのでこれを無理に反らせる必要はないんです。

無理に反らせるとどうなるのか

そんなに丸まってない人は、せっかく綺麗なS字カーブを描けているのに、それを無理に反らせると、腰を痛めます。そして背骨を反らせると重心が前に移動するため、膝に力が入り膝も痛めます。

そして見た目。背骨を反ると胸を張る姿勢になるため、見た目は良い姿勢っぽく見えます。男性であればたくましく見えますね。でも胸を張ると大きく見えたり、どことなく固く見えるため、「怖い…」と思われることがあります。

それに対して、きちんとS字カーブを描けてる人はどうでしょうか。まず関節を痛めるリスクは格段に下がります。背骨はナチュラルですからね。どこにも負担はかかりません。

あと見た目。胸を張る姿勢と比べたら、たくましくは見えないですね。でも大きく見えない分、怖さを感じないですし、力が抜けて柔らかい状態なので、人当たりも良く感じます。

さぁ、皆さん。2枚の写真を見比べてみてどのように感じますか?

日常生活は人と人とが協調する事でなりたっています。なるべく優しく柔らかく見えた方が、相手もリラックスできるので、仕事やプライベートもうまくいきやすいです。なので私は無理に背骨を反らない、そんなに丸まっていないナチュラルな姿勢でいる事をお勧めします。

ナチュラルな姿勢とはどのように作るのか

では実際、ナチュラルな姿勢とはどのように作るのか?それは軸を形成する事です。ナチュラルな姿勢は軸が縦に真っ直ぐ伸びています。ですが、胸を張った姿勢は軸が斜めになっています。

建物であれば斜めになったら倒壊しますよね?でも人間は倒壊せずにそのまま耐えることができます。その耐えてる状態が身体をガチガチに固めてしまい、結果として腰や膝を痛めたり、客観的には怖く見えてしまうことがあります。

そうならないためにも、縦に真っ直ぐ伸びた軸を形成することができると良いです。軸の形成方法は以前記事に書いたので、そちらをご確認ください。

軸の形成で身体パフォーマンスを上げる

最後に

いかがでしたでしょうか?姿勢だけで関節の負担はもちろんのこと、見た目の印象までも変わってしまいます。

胸を常に張っている方は、少しリラックスして、みぞおちを丸めてみましょう。そして軸を形成するためにコツコツとワークに取り組んでください。

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas