肩甲骨で走ると足が速くなる

歩く・走る

おはようございます。柴です。

昨日は、所属ジムのスタッフや、お客さん達と駅伝大会に参加してきました^_^

 

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柴 雅仁@治療家パーソナルトレーナーさん(@pt_shiba)がシェアした投稿

私達のチームは完全にファンランなので、の〜んびり、ゆ〜っくり、楽しみながら走ったのですが、
いくらファンランでも、前を走る人を見ると、追い抜きたくなるので、そこだげギアを上げるという。笑

そしてその時意識したのは、肩甲骨

ここを上手く利用して、前を走る人をサーーーッと追い抜きました。

肩甲骨を寄せて、腕を引くわけではない

走る時の肩甲骨の使い方でよく耳にするのは、「肩甲骨を寄せて、腕を引く意識」
ですが、これ。実は間違ってます。

寄せて引いちゃダメなんです。

何故かというと、肩甲骨を寄せる・腕を引く意識をすると、肩甲骨の間にある菱形筋や繋がりのある首の板状筋
そしてその上に覆い被さるようにある僧帽筋が優位に機能してしまうからです。

これらの筋肉が機能すると肩が上にあがって、肩が竦んでいる状態になります。

肩が竦むと、肩で呼吸をするようになるため、呼吸が苦しくなるのです。この状態では速く走ることはできません。

そして更に、肩甲骨を寄せて、腕を引いてたら、足は一向に前に出てきません。

これは実際に試していただくのがいいと思います。

まず肩甲骨を寄せてみてください。
これだけでは足は前に出てこないですよね。

次にこの状態で腕を引く意識で振ってみてください。
これも足は出てこないですよね。

このように、肩甲骨を寄せて、腕を引く意識で振っても、肩が竦んで呼吸が苦しくなるだけで、走ることに対して何もプラスにはなりません。

むしろマイナスです。

走る時の肩甲骨の使い方

では、一体どのように肩甲骨を使うのか。

それは、肩甲骨を左右両方とも寄せて腕を引くのではなく、片方寄せて、片方離す。
腕もそれに合わせて、片方引いて、片方押す。

そして、肩甲骨を前に押し出す意識がきちんとあると、足が勝手に前に出てくるのです。

こんな感じで。

ですが、ただ肩甲骨を前に押出すだけではダメです。

その時にある筋肉がきちんと機能していなければなりません。

脇の筋肉と股関節の筋肉

その筋肉とは、脇にある前鋸筋です。

脇から肩甲骨を前に押し出すと同時に、腕を前に振ることができると、足が勝手に前に出てきます。

なぜ前鋸筋を使って肩甲骨を前に押し出すと足が出てくるのかというと、それは、前鋸筋大腰筋が繋がっているからです。

大腰筋は股関節の動きを作るインナーマッスルなので、走る上でなくてはならない筋肉です。
ここが機能することで足を前に出すことができます。

そんな重要な大腰筋は、背骨に付着しており、そこから腰の筋膜と脇腹の外腹斜筋を介して、前鋸筋と繋がっているのです。

そのため、前鋸筋が機能すると、大腰筋が機能するため、足が勝手に前に出てきます。

走る時に脇の意識が強く、そして前に押し出す感覚がある人ほど、足をスムーズに前に運ぶことができるため足が速いのです。

私も昨日は、脇を意識して肩甲骨を動かして、前にいる人を追い抜いていきました。

脇を使えると、走るのが本当に楽です!

ただ、走る時にいきなり脇を意識しようと思っても、なかなかできません。
そのため、普段から脇の意識を高めるためのワークを実践する必要があります。

脇の意識を高める方法

脇を刺激

まずは意識を高める場所を触って動かしていきます。

  1. 反対の手で、腕の付け根にある脇を触る。
  2. そこを触りながら、腕を前後に各5回ずつ回す。

脇を意識しながら、肩甲骨を前に押し出す

脇の意識が高まってきたら、そこを使いながら肩甲骨を動かしていきます。

  1. 反対の手で脇を触り、肩を下げ、脇を締める。
  2. そのまま脇から腕を前に突き出す。
  3. 脇から腕を引いて元の位置に戻す
  4. これを前鋸筋を使っている感覚(脇や脇の下の疲労感)がわかるまでおこなう。

走る時の意識

日頃からワークを積んでいれば、使うのが難しい局面でも、脇を意識できるので、まずはそれから始めていきます。

そして、走る時は脇で腕を振ってるように意識してみましょう。

前に出す意識が強すぎると逆にフォームが崩れてしまうので、そこだげ注意してくださいね。

是非お試しください!

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas