おはようございます。柴です。
先々週の日曜に「肩甲骨で走ると足が速くなる」という記事を書きましたが、あそこでご紹介した内容がしっかりできたとしても、その他にある条件を満たしてないと肩甲骨で走ることができません。
…ということをまだ書いてなかったので、本日は肩甲骨で走るために前提条件について。
目次
肩甲骨で走るとは?
ヘッダーの文章にリンクを貼り付けましたが、ここでも簡単に説明します。
肩甲骨で走るとは、具体的にいうと、肩甲骨に付着する前鋸筋を使って走ると足が速くなるということです。
脇にある前鋸筋を使うと、股関節の動きを作る大腰筋が機能しやすくなるため、足の運びがスムーズになり、足が速くなるという内容でした。
これで実際に足の運びがスムーズになったというお声をいくつもいただいてるので、間違いなく前鋸筋の影響で大腰筋の機能が高まってるのですが、
ただですね。。。
正直それだけでは、大腰筋の機能を最大限引き上げることはできないのです。
何故かというと、それはやはり繋がりから影響を受けてるだけなので、大腰筋の機能をちゃんと高めるには、大腰筋に直接アプローチした方が良いわけです。
それが不足している状態で前鋸筋が使えても、大腰筋はちょろっと使えるだけになるので、その効果はたかが知れてます。
そのため、肩甲骨で走るには、大腰筋がきちんと使えてることというのが前提条件になります。
大腰筋の機能を高める
大腰筋はみぞおちの反対側の背骨である胸椎12番〜腰の背骨全部(腰椎1〜5番)から、大腿骨の付け根の内側にある骨の出っ張り(小転子)に付着しています。
そのため、大腰筋の機能を高めるために、まず簡単な方法として、付着部位やそれに近い部位を触って動かすというのをやっていきます。
ただ、それをやるにも、効率よくやっていきたいので、
大腰筋と特に関係が深く、大腰筋が働くとほぼセットで働く、裏もものハムストリングスや、内ももの内転筋群が付着している部位も一緒に触って動かしていきます。
下記の「クロスポイント」という記事にある、体幹のクロスポイントを刺激すると大腰筋・ハムストリングス・内転筋群の機能を高めることができるので、始めはこれから入るのが良いでしょう。
詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画でご確認ください。それがある程度習慣化されたら、より走る動きに近い動きで大腰筋を使えるように訓練をします。
走る動きに近い動きで大腰筋を使う
いくつかワークがありますが、今回はその中でも特にやりやすいワークをご紹介します。
股関節/お尻のクロスポイント(片足ver)
体幹のクロスポイントの中にある、股関節/お尻のクロスポイントを片足でおこないます。
- 気をつけの姿勢から片足を一歩後ろに引く。
- 前足の股関節とお尻のクロスポイントを触る。
- 股関節から身体を前に倒して、裏ももが伸びているのを感じる。
- 上を向いたお尻のクロスポイントを下に向けるように身体を起こす。
- これを10〜20回繰り返し、終わったら反対側もおこなう。
股関節/お尻のクロスポイント(片足verから足あげ)
股関節/お尻のクロスポイント(片足ver)から、身体を起こす時に、後ろ足を前に持ってきます。
- 股関節/お尻のクロスポイント(片足ver)の1〜3までの手順は同じ。
- そこから、上を向いたお尻のクロスポイントを下に向けるように身体を起こすと同時に、後ろ足を前に持ってきて、足をあげる。この時、お尻のクロスポイントを触っていた手を一旦離し、腕振りの要領で、手を前に持ってくる。
- 軸足の股関節のクロスポイントで身体を支えるイメージで片足立ちをする。
- あげた足を後ろに戻し、前に持ってきてた手をお尻のクロスポイントの位置に戻す。
- これを10〜20回繰り返し、終わったら反対側もおこなう。
この動作や手順に慣れてきたら、2の時、前に持ってく手側の脇を意識してみてください。
すると、さらに走る動きに近づいていきます。
最後に
こんな感じで、肩甲骨で走ることを意識する前に、大腰筋の機能を高めておくと、大腰筋の機能を最大限に引き上げることができるため、さらに足を速くすることができます。
なので、手順としては
今回の記事に書いてあるワークをやる
↓
慣れてきたら「肩甲骨で走ると足が速くなる」に書いてあるワークをやる
↓
歩く時に脇と股関節を意識する
↓
走る時に脇と股関節を意識する
が良いですね。
ぜひこの手順で、段階を踏んで取り組んでみてください。
走りに特化した記事
2019月1月31日。ケガなく、より速く、より効率よく走れるようになりたい方のために、走りに関しての記事を一つにまとめました。
ここに書いてある内容で走り方が変わった人は多くいて、その中の一人が、以前SNSにあげたサッカー少年。
朝一は屋外でサッカー少年とのセッション。
股関節の痛みが悩みだったが、股関節・背骨・肋骨のワークをメインにおこなったら痛みは無くなり、
走り方もご覧の通り、わかりやすく変化。※1枚目動画、2枚目画像。
下がBefore、上がAfter。やっぱ重要なのは体幹部だよねー! pic.twitter.com/0oce8q4xwN
— 柴 雅仁@関節痛のセルフケア&スポーツマンの動きを変えるパーソナルトレーナー (@PT_shiba) January 12, 2019
こんな感じでフォームが変わるので、ご興味ある方は是非読んでみてください!
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ケガなく走り続けられる身体を作る方法