よくある胸のストレッチ。
これを股関節と脇を触るとかなり伸びるので、それをツイートしたのですが
「え!?全然違う!股関節と脇を触るだけで、何でこんなに伸ばせるの?」
という質問を何件かいただいたので、本日はその質問にお答えしようと思います。
首肩コリ
猫背や巻き肩を解消するために胸のストレッチをやるならこのやり方がオススメ。
まずいけるところまで伸ばす。
次に同側の股関節を触る。すると一段階捻ることができ、より伸ばす事ができる。更に対側の脇を肘でこするとそこからもう一段階捻ることができ、また更に伸ばす事ができる。 pic.twitter.com/Yzigk5f2Gg
— 柴 雅仁@関節痛のセルフケア&スポーツマンの動きを変えるパーソナルトレーナー (@PT_shiba) 2019年3月29日
触れるとそこにある筋肉が動き出す
人間には体性感覚(たいせいかんかく)というものがあります。
体性感覚とは皮膚の感覚と筋肉・腱・関節の感覚の総称のことを言い、
皮膚の感覚は、触っている感覚や熱の感覚(熱いとか冷たいとか)、痛みの感覚などがあり、
筋肉・腱・関節の感覚は、手足や身体の位置・運動・抵抗・痛みや物の重量などの感覚があります。
股関節と脇を触るというのはこの体性感覚を利用しており、触る事でそこにある筋肉の働きが高まり動き出すので、それにより関節が動くようになり胸のストレッチでいえば、より身体が捻れるようになるのです。
ではなぜ股関節と脇なのでしょうか?
なぜ股関節と脇を使うのか?
股関節は人間の身体の中でも動かせる範囲の広い関節です。より伸ばすためにはそういった関節を利用できると良いです。
更に股関節には体幹のインナーマッスルの大腰筋があります。
インナーマッスルには姿勢を保持する役割があるので、大腰筋の働きが高まると、体幹を安定させたまま股関節を動かすことができるため、より安定してストレッチができるのです。
そして脇には前鋸筋があります。この筋肉は脇腹の外・内腹斜筋を介して体幹のインナーマッスル(腹横筋・横隔膜・大腰筋・骨盤底筋群)と繋がりがあります。なので前鋸筋が働けば体幹をより安定させたままストレッチができるのです。
更に前鋸筋が働くと、繋がりのある肩のインナーマッスルのローテーターカフの働きが高まります。すると肩周りが安定するため、肩周りのストレッチがよりやりやすくなります。
こういった理由で胸の筋肉の伸びが変わるのです。
では胸のストレッチ時の股関節や脇の刺激方法を、より詳しく解説しますね。
胸のストレッチ時の股関節や脇の刺激方法
まずは腕を真横より少し上にあげ、角に手の平をあて胸の筋肉を伸ばします。この時指だけにならず、手の平全体があたるようにしましょう。
次に同側の股関節を触ります。するとそこから1段階捻ることができます。もし変化がなければ股関節をさすっていきましょう。
そして最後に反対側の脇を肘でこすっていきます。こすり終わったら肩を下げて脇を締め、更にもう1段階捻っていきます。
このような流れで胸のストレッチをするとかなり伸ばされるのです。
普通にストレッチするよりも、こちらの方が効果的なので、胸のストレッチをする時はこのやり方でやってみてくださいね!
そしてこの股関節と脇は胸のストレッチ意外にも効果的なので、それに関してはまたその内!
ではまた明日ー!