インナーマッスルの時と同じ。まずそもそも
「ストレッチとは何なのか?」
「どうやってストレッチをやるのか?」
という基礎的なところを書いてなかったので、今回はストレッチの基礎についてお話します。
目次
ストレッチとは?
ストレッチを調べると
ゆっくりと筋肉を伸ばし、抵抗を感じたところで静止させる行為。血行改善および筋肉、心臓、脳への血流の促進によって柔軟性を高め、ストレスを軽減させるためのもの。
引用元:スパ用語集
と書かれています。
これを簡単に説明すると、ストレッチとは「縮こまった筋肉を伸ばすこと。伸ばすことにより筋肉がゆるんで、血流促進や柔軟性の向上に繋がる」といった感じです。
血流が良くなることで筋肉のコリや痛みの緩和に繋がりますし、柔軟性が向上することにより歩く・階段の上り下りなどの日常生活動作が楽になります。そして、スポーツをしている人は、可動域が広がるためパフォーマンスアップに繋がります。
つまり、ストレッチはスポーツをしている人がやるものではなく、全ての人がやった方が良いものなのです。
やり方を間違えると逆効果
ストレッチは血流もよくなるし、柔軟性が向上するので、良い事づくしなんですが、やり方を間違えると筋肉を固めてしまい、逆効果になってしまうことがあります。
例えば、身体が固い人は筋肉に力を入れやすく、ストレッチをやっても力でやってしまうので、一向にゆるみません。むしろ固めてしまいます。そのため、肩こりをとろうと思ってストレッチをやっても、逆に肩がこってしまったり、腰痛を改善しようとストレッチをやっても、逆に痛みが増してしまったりすることがあります。
効果を出すには力を抜くことが必要です。
どうやって力を抜くのか?
では具体的にどうやって力を抜くのか。それはインナーマッスルを優位に機能させることです。
人間の身体には大きく分けて2種類の筋肉が存在します。アウターマッスルとインナーマッスルです。
アウターマッスルは身体の表面上にある筋肉で、主に大きな力を発揮する時に使われます。それ対し、インナーマッスルは身体の中にある、骨に最も近い筋肉で、主に関節を安定させたり、滑らかな動きを作ったりします。
通常であればこの2種類の筋肉はバランス良く機能します。
例えば地面にある重い荷物を持つ時は、アウターマッスルを機能させることで重い荷物を持つことができますし、インナーマッスルを機能させることで、関節を安定させることができます。その結果、腰を痛めることなくスムーズに重い荷物を持つことが出来るのです。
ですが、このバランスが崩れて、アウターマッスルが優位になり、インナーマッスルの機能が落ちてしまうことがあります。
この状態になるとインナーマッスルは機能しないため、止まったまま固まります。そしてアウターマッスルはインナーマッスルが仕事をしない分、余計に働かなくてはいけなくなるため、疲労困憊になりガチガチに固まります。その結果全身ガチガチに固まった身体になるのです。
このバランスを整えるには、インナーマッスルの意識を高めて、優位に機能する状態を作らなければなりません。
インナーマッスルを優位にするとどうなるのか
これは実際に体感していただくのが一番わかりやすいです。
Before
まじはじめに前屈をして、今の柔軟性や身体の張り感などを確認します。
確認できたら下記のワークをおこないましょう。
お腹のアウターマッスルをゆるめる
- へその指4本上に両手の指を当てる。
- 息を吐きながら身体を前に倒し、指をみぞおちに押し当ててほぐす。
クロスポイント
クロスポイントとは、インナーマッスルの機能を高めるツボみたいなもの。
体幹のクロスポイントとにある股関節/お尻・みぞおち/背中をおこないます。
詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画でご確認ください。After
では、再度前屈をしてみましょう。
いかがでしょうか?先程より前屈がしやすくなっていると思います。
前屈動作で大事なのは、股関節を曲げるインナーマッスルである大腰筋。ここが機能すると、アウターマッスルの力みが抜けて柔らかく前屈ができるようになります。
ちなみにあまり変化を感じられなかった方は、みぞおちを触り丸めながらおこなってみてください。そうすると大腰筋の意識を高めた状態で前屈ができるので、前屈がやりやすくなります。
まとめ
- ストレッチとは、ゆっくりと筋肉を伸ばし、抵抗を感じたところで静止させる行為。血行改善および筋肉、心臓、脳への血流の促進によって柔軟性を高め、ストレスを軽減させるためのもの。
- ストレッチの効果を出すには、力まず、力を抜いておこなうこと。
- インナーマッスルを優位に機能させることができると力を抜くことができる。
最後に
今回は前屈で体感していただきましたが、その他の後屈や回旋、開脚などもクロスポイントを使えばやりやすくなります。
しっかり効果を出すために、ストレッチをやる前はクロスポイントワークを全身満遍なく(時間がない時は先程の2種目のみ)おこなってください。