股関節や腰の動きが固いと腰痛になりやすいですが、それは足首がも同じ。足首が固いと腰に負担をかけることになります。
足首の固さと腰痛にどのような関係があるのか?解説していきましょう。
目次
足首の動き別の筋連鎖
足首の動きは4つ。
- 底屈
- 背屈
- 内反
- 外反
です。
そして、動く方向によって使われる筋肉が異なり、大きく分けると底屈はふくらはぎ、背屈はスネ、内反はスネの内、外反はスネの外の筋肉が機能します。
そのため、連鎖する筋肉も異なり、
- ふくらはぎは身体の後面のライン
- スネは身体の前面のライン
- スネの内側は脚の内側と体幹の中に繋がるライン
- スネの外側は身体の側面のライン
と繋がっていきます。
4つのラインと腰痛の関係
固くなる筋肉には多少個人差がありますが、足首が固い人は、この4つのラインにある筋肉が固まり、腰に影響を与えます。
身体の後面のライン
ふくらはぎにある下腿三頭筋が固まると身体の後面のラインにある筋肉が固まります。
このラインには腰の筋肉である脊柱起立筋があるため、下腿三頭筋が固まれば、脊柱起立筋に影響を与えます。
身体の前面のライン
スネの前脛骨筋が固まると身体の前面のラインにある筋肉が固まります。
このラインにある腹直筋が固まると猫背になりやすく、猫背になると腰が丸々ため、腰に負担をかけます。
脚の内側と体幹の中に繋がるライン
スネの内側にある後脛骨筋が固まると脚の内側と体幹の中にある筋肉が固まります。
このラインにある大腰筋が固まると腰椎を前に引っ張ってしまうため、反り腰になり腰に負担をかけます。
身体の側面のライン
スネの外側にある長腓骨筋が固まると身体の側面のラインにある筋肉が固まります。
このラインにある内・外腹斜筋は腰の広背筋と繋がりがあるため、長腓骨筋が固まると、内・外腹斜筋を介して広背筋に影響を与えます。
足首を柔らかくして腰痛を緩和する
4つのラインに関係する足首の筋肉をゆるめていきます。
足裏ほぐし
テニスボール等を使い足裏全体をほぐしていきます。痛いところがあったら、そこに当てたまま踏んで、圧をかけましょう。
前脛骨筋ほぐし
スネとスネの外側にある骨の出っ張りの間に前脛骨筋があります。
ここには足三里と呼ばれるツボがあり、そこを指圧しながら足首を動かしてほぐしていきます。
足裏・アキレス腱のクロスポイント
足裏のクロスポイント
指を除いた足裏の真ん中を指圧して、指のグーパーを10回おこないます。
これをおこなうことにより、後脛骨筋と長腓骨筋をゆるめることができます。
アキレス腱のクロスポイント
内くるぶしから指5本上のアキレス腱を指圧して、足首を動かします。
これをおこなうことにより、下腿三頭筋をゆるめることができます。
2つのクロスポイントの詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画をご確認ください。
まとめ
- 足首は4つの方向に動きます、動かす方向により機能する筋肉が変わってくる。
- 足首を動かす筋肉は、全て腰の筋肉に繋がっている。
- 足首の筋肉をほぐすと、腰痛も緩和する。
最後に
腰痛の緩和をする際に見落とされがちな足首ですが、かなり深い関係があるので、お悩みの方は是非これらの筋肉もほぐしてみてください。