首の動きが悪い。そして、酷い時は痛みが出て、頭痛になることがある。
などの首の痛みでお悩みの方は、脇の筋肉を摘んでみてください。
固くなっていませんか?もし固くなっているなら、それが原因で首の動きが悪くなっているのかもしれません。
首と脇に一体どのような関係があるのか。解説していきましょう。
目次
脇が固まる原因
脇の固さを作る原因の1つに姿勢が関係しています。
まず、猫背になると巻き肩のようになるため、胸の大胸筋が優位に働きます。
すると、その影響で脇の筋肉が必要以上に伸ばされてしまい固まります。
そして、胸を張る反り腰姿勢になると、腕を後ろに引くような体勢になるため、その影響で脇の筋肉が縮こまって固まります。
このように姿勢が悪くなると脇が固まってしまうのですが、一体なぜ脇が固まると首に痛みが出るのでしょうか?
首と脇の筋肉の関係
脇には肩のインナーマッスルである棘下筋や小円筋があります。
先程固まると言ってた脇の筋肉とは、この2つの筋肉です。
そしてこれらの筋肉は、肩甲骨から首に繋がる肩甲挙筋と繋がりがあります。
そのため、姿勢が崩れることで、棘下筋や小円筋が固まると、肩甲挙筋も固まってしまうので、その影響で首に痛みが出るのです。
これを解消するには、脇をほぐすことが有効ですが、それ以外にもう1つ。
同じ脇にある前鋸筋の機能を高めることが必要です。
同じ脇にある前鋸筋の機能を高めると効果的
猫背も胸を張った反り腰姿勢も、共通して棘下筋・小円筋・肩甲挙筋が固まります。
そのため、どちらも脇が固まり、更に肩甲挙筋の影響で肩を上にあげてしまうのです。
これを解消してくれるのが、肩甲骨の裏側から肋骨に付着する前鋸筋。
この筋肉の走行を見ていただくとわかると思いますが、前鋸筋は肩を下にさげてくるれる筋肉です。
そのため、前鋸筋の機能が高まると、肩甲挙筋の緊張から、繋がりのある棘下筋と小円筋の緊張がほぐれて、
なおかつその状態を維持することができるので、首の痛みが解消されるだけでなく、予防にも繋がるのです。
首の痛みを緩和するワーク
以上の理由から、首の痛みを緩和するには、
- 脇の棘下筋・小円筋を介して、肩甲挙筋をゆるめる。
- 前鋸筋の機能を高めて、肩甲挙筋の働きを抑える。
ことが必要です。
Before
まずは今の首の状態を確認するために、首を左右に回してください。
痛みがある人は、痛みの感じを。痛みがない人は動かしやすさを覚えておきましょう。
次に、首の痛みを緩和するために3つのワークをおこないます。
脇ほぐし
このワークで、棘下筋・小円筋をゆるめていきます。
- わきのくぼみに親指を当てて、後ろ側に4本の指を当ててわきを摘む。
- 腕をおろし、わきをほぐす。
詳細なやり方はLINE@登録者限定動画をご確認ください。
脇のクロスポイント
脇のクロスポイントで、前鋸筋の意識を高めていきます。
- 脇を反対の手で触る。
- そのまま、腕を前後に各5回ずつ回す。
詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画をご確認ください。
前鋸筋をさする
前鋸筋の意識をさらに高めていきます。
- 脇の下から斜めに肋骨をさする。
- この動作を、脇の下が摩擦で熱くなるまでおこなう。
After
では、再度首を回してみましょう。
いかがでしょうか?先程よりも動かしやすくなり、痛みも緩和していると思います。
首の痛みは酷くなると、頭痛や目まい、吐き気なども引き起こすので、お悩みの方はそういった症状が出る前に、ご紹介したワークを実践してください。
まとめ
- 姿勢が崩れると脇が固まる。
- 脇の棘下筋・小円筋は、首に付着する肩甲挙筋と繋がっているため、固まると首の痛みの原因となる。
- 前鋸筋が機能すると、肩を下げられるようになるため、肩甲挙筋の緊張から、繋がりのある棘下筋と小円筋の緊張がほぐれて、なおかつその状態を維持することができる。
- 首の痛みを緩和するために、3つのワークをおこなう。