立ち仕事や外回り、家事や育児をしていると、肩に不調が出ることがありますよね。
対処法としてマッサージやストレッチをやってもなかなか改善されない…
とお悩みの方。その原因は、もしかしたら肩ではなく足裏の機能低下が関係しているかもしれません。
足裏と肩にどのような繋がりがあるのか?解説していきましょう。
目次
肩こりを引き起こす筋肉
肩こりや肩の重み、肩の痛みなどを引き起こす筋肉は、三角筋と僧帽筋です。
これらの筋肉は表面上にあるアウターマッスルのため、力が強くて使いやすい反面、固まって血流が悪くなりやすいためコリや痛みが生じやすいです。
肩こりは足裏からくる
肩こりの筋肉である僧帽筋は脊柱起立筋の上にあり、脊柱起立筋がコリ固まっていると僧帽筋までコリ固まる時があります。
脊柱起立筋がコリ固まる原因はいくつかありますが、その中の1つが足裏の疲れです。
立ち仕事や外回り、家事や育児など立ちながら何かをしていると、知らず知らずのうちに足裏の筋肉は疲れてコリ固まってきます。
足裏の筋肉はふくらはぎと裏ももから脊柱起立筋と繋がっているため、足裏が固まると脊柱起立筋も固まるため、脊柱起立筋の上にある僧帽筋も固まりやすくなります。
このような繋がりがあるため、足裏をほぐすと僧帽筋もほぐれてきます。
他にも足裏をほぐすと良い理由があります。
肩を下げる足裏のスイッチ
足裏は身体の中で唯一、地面から直接衝撃を受ける部位です。そのため、その衝撃を吸収するために足裏にはアーチが存在します。
そのアーチを形成する筋肉はいくつかあるんですが、その中でも特に重要なのが後脛骨筋と長腓骨筋です。
後脛骨筋の筋肉は内側のアーチを形成し、長腓骨筋は足裏の外側のアーチを形成します。
足裏のアーチをつくるこの2つの筋肉は、衝撃を吸収するだけでなく、実はすくんでる肩を下げて、肩の動きをスムーズにするある筋肉を機能させるスイッチになります。
アーチを作る筋肉と肩を下げる筋肉の関係
後脛骨筋は脚の内側ラインから体幹のインナーマッスルへと連鎖し、横隔膜に繋がります。
長腓骨筋は脚の外側ラインから脇腹の筋肉へと連鎖し、前鋸筋に繋がります。
この2つの筋肉の中で、直接肩の動きをスムーズにしてくれるのがわきにある前鋸筋です。
そして呼吸時に横隔膜が機能すると前鋸筋もその呼吸に合わせて機能するので、最終的には全て前鋸筋へと繋がってきます。
前鋸筋は肩を下げる筋肉で、足裏のスイッチを刺激することでこの筋肉が機能し、肩をすくめる三角筋や僧帽筋の機能を抑え、こりや痛みの改善に繋がります。
足裏のスイッチで肩の調子を整える
以上の繋がりから、足裏のスイッチを刺激することで、三角筋や僧帽筋はゆるみ、前鋸筋の機能を高めることができます。
Before
ではこの効果を体感していきましょう。
まずは今の状態を確認するために、腕を前後に回して動きの確認をしましょう。肩こりがある人は、今のこり方を覚えておいてください。
足裏のスイッチの位置を覚える
足裏のスイッチは指を除いた足裏の真ん中にあり、長腓骨筋と後脛骨筋が付着しています。
足裏のスイッチ(後脛骨筋への刺激)
内くるぶしの前下方あたりに出っ張っている骨(舟状骨)があります。
この骨を上に押しながら、反対の手で足裏のスイッチを押し、グーパーを10回おこないます。
足裏のスイッチ(長腓骨筋への刺激)
小指の骨を踵に向かって辿っていくと、真ん中あたりに出っ張った骨があります。
その骨の後ろにくぼみがあり、そこにある骨(立方骨)を上にあげながら、反対の手で足裏のスイッチを押し、グーパーを10回おこないます。
足裏のスイッチ(後脛骨筋・長腓骨筋への刺激)の詳細は、LINE@登録者限定動画にある内側(後脛骨筋)・外側(長腓骨筋)縦アーチの形成でご確認ください。
After
では再度腕を前後に回してみてください。いかがでしょうか?先程より腕が回しやすくなり、肩こりがある人は肩が軽くなったかと思います。
このように足裏と肩は繋がりがあるため、肩こりや肩に痛みがある人は、小まめに足裏のスイッチを刺激してください。
まとめ
- 三角筋と僧帽筋が固まると肩がすくみ肩に不調が出る。
- 足裏をほぐすとふくらはぎ・裏もも・脊柱起立筋を介して、三角筋や僧帽筋がほぐれる
- 後脛骨筋と長腓骨筋が機能すると、肩を下げる前鋸筋が機能する。
- 足裏のスイッチで三角筋と僧帽筋がゆるみ、後脛骨筋と長腓骨筋が機能する。