おはようございます。柴です。
先週の金曜日に、あるOT(作業療法士)さんから、こんなメッセージをいただきました。
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記事に書いた内容が、こうやって現場で生かされるのは、すごく嬉しいことです(^^)
前脛骨筋とはスネにある筋肉です。
ただ、この記事はブログではなく、毎週水曜担当している、体軸コンディショニングスタジオのFacebook記事なので、フォローしてない方はなかなか読む機会がないですよね(^^;;
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ということで今回は、そこで書いた記事の内容に少し色を加えて、再度書きなおした記事になります。
肩の痛みや動きの悪さでお悩みの方は是非読んでみてください。
目次
肩の動きが悪い人は背骨が固い
スネと肩。一見関係なさそうな場所ですが、実は筋肉の膜により繋がっているのです。
その繋がりを話す前に、まずは肩の動きが悪い人の特徴についてお話しましょう。
このことは昨日の記事にも書きましたが、肩の動きが悪い人は背骨の動きがとても悪いです。
背骨は首の頚椎・胸の胸椎・腰の腰椎と分かれており、肩の動きが悪い人は、その中でも胸椎の動きが特に悪く、広背筋・菱形筋・板状筋の3つの筋肉が胸椎の動きに制限を掛けています。
これらの筋肉はなぜ固まってしまうのかというと、姿勢や動きの癖が関係しているのですが、その中に「膝に力を入れすぎている」というのがあります。
膝に力が入ると背骨が固くなる
例えば、歩く・走る、立つ・しゃがむなどの日常の動きの時に、膝を使いすぎて力が入っていると背骨が固くなります。
何故なら、膝に力を入れた時に働く大腿四頭筋は、広背筋・菱形筋・板状筋と繋がっているからです。
大腿四頭筋は、外側にある大腿筋膜張筋/腸脛靭帯と繋がりがあり、大腿筋膜張筋/腸脛靭帯はお尻の大殿筋・中殿筋を介して広背筋と繋がりがあります。
そしてさらに別ルートで、大腿筋膜張筋/腸脛靭帯は脇腹の内・外腹斜筋、脇の前鋸筋を介して菱形筋と板状筋とも繋がっています。
そのため、大腿四頭筋が使いすぎで固まると、その固さが広背筋・菱形筋・板状筋にも伝わり、胸椎の動きが悪くなるのです。
そして、これをまとめてゆるめるためにほぐすのが、スネの前脛骨筋です。
なぜ前脛骨筋をほぐすのか?
そのまま大腿四頭筋をほぐしても良いのですが、とても大きい筋肉のため、人によってはとてもほぐし辛いです。
ですが、大腿四頭筋や大腿筋膜張筋/腸脛靭帯と繋がりのある前脛骨筋は、大きさ的にも程よく、比較的ほぐしやすい筋肉のため、ここをほぐした方が効率良く広背筋・菱形筋・板状筋をゆるめることができるのです。
そして、そこから股関節の筋肉を機能させると、更に背骨の動きが良くなります。
股関節の筋肉を機能させると更に背骨の動きが良くなる
股関節のインナーマッスルである大腰筋は背骨に付着しており、そこから背骨のインナーマッスルである多裂筋と繋がります。
多裂筋は背骨の動きをスムーズにする筋肉なので、大腰筋の機能が高まると、多裂筋の機能も高まり、背骨の動きがスムーズに。そして、そこから肩の動きもスムーズになります。
肩の動きをスムーズにするワーク
以上の繋がりや関係性から、肩の動きをスムーズにするには、前脛骨筋をほぐすことと、大腰筋から多裂筋の機能を高めることです。
Before
まずは今の肩の状態を確認するために、腕を前後に回して、肩の動きを確認しておきます。
次にワークに入ります。
前脛骨筋ほぐし
スネとスネの外側にある骨の出っ張りの間に前脛骨筋があります。
ここには足三里と呼ばれるツボがあり、そこを指圧しながら足首を動かしてほぐしていきます。
体幹のクロスポイント
クロスポイントとはインナーマッスルの意識を高めるツボみたいなもの。
体幹にあるみぞおち/背中、股関節/お尻のクロスポイントを刺激して、大腰筋から多裂筋の機能を高めていきます。
詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画でご確認ください。After
では、再度腕を前後に回してみましょう。
いかがでしょうか?先程より肩が軽くなり、腕が回しやすくなってると思います。
スネと肩にはこのような繋がりがあるんですねー。
最後に
冒頭でお話したOT(作業療法士)さんは、肩の動きが悪い患者さんに、同じ前脛骨筋ほぐしをおこなった結果、患者さんの肩の動きかスムーズになったのです。
ご紹介したワークは、自宅ですぐできる内容になってるので、肩の痛みや動きの悪さでお悩みの方は、ワークを継続的に実践してください!
すると、肩が徐々に軽くなってきますよ(^O^)
P.S.昨日、今日とご紹介したワークは、一例に過ぎません。しっかり根本原因を見つけ、自分に合ったワークを知りたい!
という方は直接ご相談ください。
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