足を高く上げたり、しゃがみこんだりすると股関節に詰まりを感じることがあります。
股関節に詰まりがあると、股関節に痛みを感じることもありますし、場合によっては膝や腰にまで影響を及ぼします。
これを取り除くためには、股関節周りのマッサージやストレッチなんかが有効ですが、もう少し手軽に改善するにはスネの筋肉をほぐすことが効果的です。
股関節が詰まる原因
股関節が詰まる原因はいくつかありますが、その中でも特に多いのが骨盤からももの外の大腿筋膜張筋/腸脛靭帯が固まっていることと、ももの表の大腿四頭筋が固まっていることです。
これらの筋肉は股関節を曲げる時に機能する筋肉なんですが、あまりメインで使いたくありません。
股関節は曲げながら外に回転するのが正常な動きです。ですが、大腿筋膜張筋/腸脛靭帯は股関節を曲げると同時に内側に回転させる機能があるため、過度に機能しすぎると股関節が正常に曲がらず詰まりを起こします。
そして大腿四頭筋の一部である大腿直筋は股関節の外側の少し上にある骨の出っ張り(下前腸骨棘)に付着しています。股関節を曲げる時に大腿直筋を使うと骨の出っ張りあたりの筋肉が固まってしまうため、股関節に詰まりを起こします。
股関節の詰まりを取り除くポイント
大腿筋膜張筋/腸脛靭帯と大腿四頭筋はスネにある筋肉とは繋がりがあります。その筋肉とは前脛骨筋です。
この筋肉は足首をスネ側に曲げる時に機能する筋肉で、スネの骨の出っ張りの外側から足の内側に付着しています。
ここをほぐすと、連鎖して大腿筋膜張筋/腸脛靭帯と大腿四頭筋をまとめてゆるませることができますし、何より股関節のマッサージやストレッチをやるよりもほぐしやすいです。
スネをほぐす
前脛骨筋をほぐして股関節の動きをスムーズにします。
まずはほぐす前の股関節の状態を確認してください。詰まっている人は今の詰まり感。詰まりがない人は左右で足の上げづらい方を選びます。
- スネの骨の出っ張りと、外にある骨の出っ張りを触る。
- 2つの骨の出っ張りの中間あたりに前脛骨筋があるので、そこを親指で指圧する。
ゆるんできた感じがしたら指圧をやめて、再度股関節の状態を確認します。
いかがでしょう?先程より詰まり感が減り、足が上げやすくなったと思います。ここをほぐすだけで股関節の動きがスムーズになるので、お悩みの方は継続的にほぐしていってください。
まとめ
- 股関節の詰まりの原因の1つが、大腿筋膜張筋/腸脛靭帯と大腿四頭筋の固さ。
- 大腿筋膜張筋/腸脛靭帯と大腿四頭筋の固さを同時に取り除くには、スネの前脛骨筋をほぐすのが効果的。
- スネとスネの外側にある骨の出っ張りの間に前脛骨筋があるので、そこを指圧する。
最後に
今回は手軽にできる方法をご紹介しましたが、時間があればきちんと股関節周りにアプローチをかけたいので、こちらの記事も参考にしてみて下さい。