上を向くと痛い、下を向くと首が突っ張る、首が回らないなどの症状でお悩みの方がいると思います。
私も寝違えたことがあるので、首の痛みの経験はありますが、あれは痛いうえに生活にかなり支障が出ますよね。振り向くことができず、身体ごと振り向いてたのを今でも覚えてます。
そんな首こりや首の痛みが慢性化している方は、その原因が猫背にあることをご存知でしたでしょうか?本日は首の痛みと猫背の関係と、痛みの改善方法についてお話します。
目次
猫背になると首が動かしづらくなる
これは体感していただくのが一番わかりやすいです。
まず思いっきり猫背になって上を向いてください。次に背筋を伸ばした状態で上を向いてください。
いかがでしょうか?後者の方が上を向きやすいのがわかると思います。
もう一つ違う動きで試してみましょう。また思いっきり猫背になって、今度は首を左右に回してください。次に背筋を伸ばした状態で首を左右に回してください。
いかがでしょう?今度も後者の方が回しやすかったと思います。
このように猫背になると首の動きに制限をかけ、負担をかけやすい状況になります。
猫背と首の関係
なぜ猫背になると首が動かしづらくなるのか?それは猫背になると首以外の背骨の動きが悪くなるからです。
猫背の方の多くは、デスクワークや長時間のスマホ操作で普段から丸まった姿勢を取り続けていることが原因で猫背になっています。つまり丸まった姿勢のままじっとしているため、その姿勢で背骨が固まっているわけです。
通常、頭を前後に倒したり、首を左右に回転させる時は頚椎と一緒に胸椎も動くんですが、猫背の方は胸椎が丸まったまま動かなくなっています。そのため首を動かしたときに頚椎しか動かず首にかなりの負担をかけることになります。
胸椎の動きを良くするポイント
胸椎の動きを良くするポイントは3つ。
- 肋骨を柔らかくする
- 股関節を曲がるようにする
- 膝の力を抜く
です。
肋骨を柔らかくする
肋骨と胸椎は繋がっています。そのため胸椎を反ったり丸めたりと動かすと肋骨も一緒に動くんですが、肋骨の動きが悪いと胸椎も一緒に動かなくなってしまいます。
肋骨の動きを悪くするのは腹直筋や外腹斜筋などの腹筋群。これらをゆるめることで肋骨を柔らかく動かせるようになります。
股関節を曲がるようにして、膝の力を抜く。
猫背になると股関節と膝は前に突き出す体勢になり力が入ってしまいます。
この体勢は胸椎の丸さを助長するため、いくら胸椎を起こそうと動かしても、股関節と膝が機能しない限り胸椎はすぐに丸まり固まってしまいます。
股関節や膝の動きを悪くするのは、ももの表の大腿四頭筋。ここをゆるめることで股関節と膝が機能しやすい状況になり、柔らかく動かせるようになります。
胸椎の動きを改善して、首を動かせるようにする
肋骨・股関節・膝にアプローチをかけ、胸椎を動かせるようにします。
肋骨のワーク
みぞおち呼吸
- 仰向けで寝転がり、膝を立てる。
- へそから指4本上のみぞおちに手を当てて、息を吸ってみぞおちと背中を膨らまし、吐いて元に戻す。
- これを10回繰り返す。
胸式呼吸
- 仰向けで寝転がり、膝を立てる。
- 胸の真ん中に手を当てて、息を吸って肋骨を前後左右に広げる。吐いて元に戻す。
- これを10回繰り返す。
胸椎を伸ばす
- 仰向けで寝転がり、膝を立て、みぞおちの反対側の背中にクッションをあてる。
- 息を吸ってバンザイ。吐いて元に戻す。
- これを10回繰り返す。
股関節と膝のワーク
クロスポイント
体幹のクロスポイントで股関節、膝裏と膝裏上のクロスポイントで膝にアプローチをかけます。
詳細なやり方はLINE@登録者限定動画でご確認ください。まとめ
- 首の痛みは、猫背により胸椎の動きが悪くなることが原因。
- 胸椎の動きを良くするためのポイントは肋骨・股関節・膝。
- 肋骨・股関節・膝にアプローチをかけることにより、胸椎の動きが良くなり首の負担が軽減する。
最後に
全てではありませんが、首の痛みは猫背の影響が大きいです。痛みが強い方は整形外科や整骨院に通いながら、これらのワークをできる範囲で実践してみてください。