身体を柔らかくしたい。
でも、どれだけストレッチをやっても一向に柔らかくならない…
そんな悩みをお持ちの方にはある共通点があります。
それは少ない関節でストレッチをやってるということです。
一体どういうことなのか。解説していきましょう。
目次
身体が固い人は動かせる関節が少ない
人間の身体には265もの関節があると言われています。
そのため、その全ての関節が大なり小なり動くのですが、身体が固い人は、この動かせる関節が少ないのです。
動かせる関節が少ないと、その少ない関節だけを使ってストレッチをするため、筋肉に必要以上に負担をかけてしまい、筋肉が緊張します。
すると、ストレッチで筋肉を伸ばしたくても縮んでしまうため、一向に柔軟性が高まらないのです。
これを解決するには、動かせる関節を増やす必要があります。
動かせる関節を増やすとどうなるのか?
これは実際に体感していただくのが良いと思います。
まず前屈をして、どの辺りまで手が届くか確認しましょう。
次に、みぞおちを触り、そこを丸め込みながら前屈をします。
いかがでしょうか?先程より前屈がしやすくなり、地面に手が近づいたと思います。
このように、複数の部位を動かせたほうが、筋肉にかかる負担が少なくなるため、余計な緊張を生みづらくなり、効率よくストレッチができるようになるのです。
では、どの関節を動かせるようになると、効率よくストレッチができるのでしょうか?
効率よくストレッチができるようになる関節
動かせるようになると、効率よくストレッチができる関節は、厳密にいうと個々で違いますが、被りやすい関節もあるので、今回はその関節をご紹介します。
動かせるようになると、効率よくストレッチができる関節とは股関節と背骨です。
効率よくストレッチができるようになる関節①.股関節
開脚や前屈など、下半身のストレッチで特に重要なのが股関節です。
股関節は、曲げたり伸ばしたり・横に開いたり閉じたり・内や外に捻ったりと、様々な方向に動き、しかも動かせる範囲が広いため、この関節が動くようになるだけで、柔軟性はかなり向上します。
股関節の動かせる範囲は以下の通りです。
屈曲(曲げる) | 125° |
伸展(伸ばす) | 15° |
外転(横に開く) | 45° |
内転(閉じる) | 20° |
外旋(外に捻る) | 45° |
内旋(内に捻る) | 45° |
効率よくストレッチができるようになる関節②.背骨
全部で24椎ある背骨は、1つ1つの動かせる範囲は狭いものの、全てが組み合わさるとかなり広い範囲に動き、しかも曲げる伸ばす・横に倒す・捻ると様々な方向に動きます。
ちなみに「動かせる関節を増やすとどうなるのか?」で前屈が深くできるようになったのは、みぞおちを触ることで、その反対側の背骨を動かすことができるようになったためです。
こちらも、動かせる範囲は以下の通り。
屈曲(前屈) | 110° |
伸展(後屈) | 140° |
側屈(横に倒す) | 80° |
回旋(捻る) | 90° |
効率よくストレッチができるようになる
以上の理由から、効率よくストレッチをおこなうには、股関節と背骨を動かせるようになる必要があります。
下記で、股関節と背骨を動かせるようにするワークを紹介しているので、柔軟性を高めたい方は、このワークをストレッチ前におこなっていきましょう。
股関節/お尻のクロスポイント
このワークで股関節を動かせるようにします。
- 足を腰幅に開き、鼠径部(恥骨の隣)を触る。
- 股関節を曲げ、お尻を後ろに引くことで裏ももが伸びる。
- 坐骨を触り、お尻の穴の指一本前あたりを締めるイメージで元に戻す。
- これを10回繰り返す。
詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画をご確認ください。
背骨を触って動かす
24椎ある背骨を全て動かすのは、正直難しいです。
そのため、固まって動きの悪くなりやすい背骨を4ヶ所ピックアップしたので、そこを動かしていきましょう。
その4ヶ所とは、
- 腰骨のラインの背骨
- みぞおち(へその指4本上)の反対側の背骨
- 胸の真ん中の反対側(肩甲骨の下のライン)の背骨
- 首の根元の出っ張ってる背骨
です。
ここを触りながら動かすことで、背骨全体が動かしやすくなります。
4ヶ所の背骨を触りながら、そこを前後・左右・回旋と動かしてゆるめていきましょう。
まとめ
- ストレッチをやっても柔らかくならない人は、少ない関節でストレッチをしている。
- 動かせる関節を増やすと、筋肉の負担が減ってストレッチがやりやすくなる。
- 特に股関節と背骨を動かせるようになると、効率よくストレッチができる。