あなたは股関節がどこにあるのかわかりますか?
もしわかれば触ってみてください。
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触れましたか?
もしかしたら、今触ってる場所はお尻の外側にある骨の出っ張りではないでしょうか?
実はそこは股関節ではないのです、、、
そこを股関節だと思っている方は沢山います。
そう思ってなくても、無意識に脳が股関節の位置をそこだと間違えてる方も沢山います。
そしてその間違えが、股関節の動きを悪くする原因の一つでもあるのです。
そこは股関節ではなく大転子
お尻の外側にある骨の出っ張り。
これは大腿骨で、その出っ張りの部分を大転子(だいてんし)と呼びます。
ここを股関節だと思っている(意識的・無意識的にも)方が多く、ここが股関節だと認識していると、大転子から足を動かすように歩いたり走ったりしてしまうのです。
すると使ってしまうのが大転子付近の筋肉。
大腿筋膜張筋や腸脛靭帯。中殿筋や外側広筋です。
これらの筋肉は足の外側にある筋肉なので、ここを使うと体が外にブレてしまったり、歩くとお尻をフルような歩き方になってしまいます。
すると股関節が硬くなり、詰まりを起こしたり、近くにある膝や腰にも大きな負担をかけてしまうのです。
なので、
- 股関節を柔らかくしたい!
- 使えるようになりたい!
- 膝や腰の痛みを解消したい!
という方は、股関節の正しい位置をしっかり認識する必要があります。
股関節の正しい位置
股関節は大転子よりももっと奥の少し上の方。
横から見ると、骨盤の前とお尻の間で真ん中あたり。
前から見ると、コマネチラインの真ん中で、太ももの真ん中くらいの位置にあります。
動画でも説明してるので、こちらも参考までに!
「股関節の位置わかってる??」
多いのが、
股関節の位置をお尻の外側(大転子)だと思ってる人この認識の違いが股関節の使い方に大きな差を生む
大転子が股関節だと思ってる人は、外ももやお尻の外を使うため外にブレるが、
股関節の位置を正しく捉えられてる人は軸が真ん中にくるからブレない pic.twitter.com/Zq9KBlk96V— 柴 雅仁|治療家・パーソナルトレーナー (@PT_shiba) August 8, 2021
なので正直、表面からは認識しづらい場所にあるんですよね、、、
まぁだから間違えやすく、うまく使えないのですが、
でも逆を言えば、そんな認識しづらい関節だからこそ、しっかり認識して股関節を柔らかく動かす事ができるようになれば、
他の人とは比べ物にならないほどキレキレの動きができたり、股関節や膝、腰などの関節を痛める可能性をグッと抑えることができますよね。
実際、先日パーソナルセッションで股関節についてお話しした生徒さんも、股関節の正しい位置とワークをやったら、あぐらがかきやすくなり、左右差がほとんどなくなりましたし、
セルフケアサロンの生徒さんも、レッスン内での質問コーナーで股関節についてお話しして、そこで紹介したワークをやったら、歩きやすくなり、疲れづらくなったみたいです。
このように認識を変えると、結構変化があるんですよね!
コマネチラインの真ん中を触るのはそういった意味もある
なので、僕のSNSやYouTube、ブログや本では、股関節の意識を高めるときは「コマネチラインの真ん中を触って〜」と言う事が多いですが、あれにはそういった意味合いもあるのです。
ということで、股関節の正しい位置がしっかり認識できたら、それを頭の中にたたみ込んで、股関節の動きを三次元的にイメージしながら股関節ワークをやってみましょう!
最初は難しいと思いますが、それができるとワークの精度と効果が格段に上がるので、ぜひやってみてくださいね!