靭帯や半月板を損傷したらまず病院へいって、そこで膝の治療&リハビリをすると思います。慢性的な膝痛を抱えてる人も同じように病院で治療をするでしょう。
もちろんそれも大事なことなのできちんとやった方が良いのですが、痛めた原因は膝以外にもあったりするのです。
そしてその原因の1つに「肩甲骨の動き」があります。ここの動きが悪いと膝に大きな負担を与えてしまうのです。
膝を痛めやすい人の特徴
膝を痛めやすい人の特徴は、膝周りの筋バランスの悪さ。
膝には表の大腿四頭筋、裏のハムストリングス、外の腸脛靭帯、内の内転筋群と4方向から筋肉があり、膝を痛めにくい人はこれらのバランスがきちんと取れています。
ですが痛めやすい人ほど表や外の筋肉を優位に使い、筋バランスを崩しているのです。そして表の大腿四頭筋や外の腸脛靭帯を優位にしている原因の1つが肩甲骨にあります。
肩甲骨を動かすと特に力が入りやすいのが僧帽筋で、ここは使いやすい分固まりやすい筋肉です。そのためここが固くなると肩甲骨の動きが悪くなります。
そして僧帽筋は肩や胸、お腹の筋肉を介して大腿四頭筋・腸脛靭帯と繋がっているので、僧帽筋が固まると大腿四頭筋・腸脛靭帯も固まり、膝周りの筋バランスを崩してしまうのです。
そのため、これを解決するには僧帽筋をほぐすことが必要です。
そしてそこから更に僧帽筋を固めないように、肩甲骨に付着するある筋肉を使えるようにするとより効果的です。
僧帽筋を固めないようにする筋肉
その筋肉とは脇の前鋸筋です。
僧帽筋は肩甲骨を背骨に寄せたり、肩をすくめる時に働く筋肉ですが、前鋸筋はその逆。肩甲骨を外に開いて、肩を下にさげる筋肉です。
そのため前鋸筋が働くと僧帽筋の働きを抑えることができるため、肩甲骨の動きを良い状態で維持・向上することができるのです。
そして更に前鋸筋は脇腹の筋肉を介して体幹のインナーマッスルと繋がりがあります。体幹のインナーマッスルは、ハムストリングスや内転筋群といった膝周りの筋バランスを崩すした時に働きが落ちる筋肉と繋がりがあるので、前鋸筋が働くとハムストリングスと内転筋群も働き、膝周りの筋バランスが整うのです。
肩甲骨の動きをスムーズにして膝の痛みを緩和する
僧帽筋をほぐしつつ前鋸筋の働きを高めていきます。
僧帽筋ほぐし
頭を下にさげたときにできる背骨の出っ張りの横と、その下あたりを手が届く範囲でほぐしていきます。
詳細なほぐし方は LINE@登録者限定動画でご確認ください。
※5:16にある肩中兪が僧帽筋ほぐしです。前鋸筋に刺激を入れる
脇の下に手を当て、バストの下を通りるよう脇をさすります。これを摩擦で熱くなるくらいまでおこなっていきましょう。
次に脇の下を触りながら、腕を前後に各5回ずつ回していきます。
ちなみにここに載せてるワークは、前鋸筋の働きを高める簡単な方法なので、更に強い刺激を入れる場合はこちらの記事にあるワークを参考にしてください。
膝の治療やリハビリにプラスしてこれをおこなうと治療効果が高まるので、お悩みの方は是非これらのワークを実践してくださいねー!