おはようございます。柴です。
ここ最近寒くなってきたせいか、腰や背中の張りや痛みをうったえる人が増えてきてるような気がします。
そして、そういった人達に「どこかで治療を受けましたか?」を聞いて、治療を受けたと言ってた人の大半は
- 整形外科で腰やお尻のレントゲン・シップ・電気、あまりにも痛ければ痛み止め。
- 整骨院では腰やお尻のマッサージ・鍼灸・ホットパック・電気。
とこのパターン。
もちろんこの治療が悪いと言ってるわけではありません。これらの治療で治る人もいます。
ですが全員が全員治るわけではなく、一定数は治らない人がいます。
そういった方はもしかしたら、腰痛の原因が腰やお尻ではなくお腹の固さにあるのかもしれません。
目次
なぜお腹の固さなのか?
お腹には腹直筋や外腹斜筋といった筋肉があり、これらの筋肉が固まると、3つのルートを辿って腰に影響を与えます。
では、そのルートを1つずつ見ていきましょう。
1つ目のルート
外腹斜筋は腰の筋膜と繋がっています。
そのため、外腹斜筋が固まると、腰の筋膜を固めてしまい、腰痛を引き起こしてしまうのです。
このルートが一番簡単なルートですね。
ですが、2つ目が少しだけ複雑になります。
2つ目のルート
まず腹直筋は胸や首の筋肉と繋がっています。
そして、外腹斜筋は脇の前鋸筋を介して、背中の菱形筋や板状筋と繋がって、さらに菱形筋や板状筋は僧帽筋と繋がっています。
これらの筋肉の位置を見ていただくとわかると思いますが、全て胸回りです。
そのため、腹直筋や外腹斜筋が固まると胸回りにある胸椎・肋骨・胸骨全てが固まり、動かなくなってしまいます。
するとどうなるのかというと、動くのが腰や首だけになってしまうということです。
そうなると、本来胸回りが動くことで逃がすことができるはずだった負担が、首や腰にかかってしまうため、腰を痛めてしまうのです。
そして最後、3つ目の繋がりは内臓が関係してきます。
3つ目のルート
「直腸、十二指腸、上行結腸、下行結腸、膵臓、腎臓、尿管、副腎」などの内臓は腹膜後器官とよばれ、背中に付着しています。
腹直筋や外腹斜筋が固くなると、これらの内臓にを影響を与えますし、
それにプラスして、暴飲暴食やストレスなどがあると、更に内臓が不調になり固まってしまいます。
すると、その固さが背中や腰周りに伝わり、腰痛を引き起こすのです
お腹を柔らかくするワーク
以上、3つのルートから腰に負担をかけるわけですが、どのルートを辿るにせよ、結局はお腹が固まってることで引き起こされているので、下記のワークでお腹をほぐしていけば、それらは解決されます。
みぞおち手でほぐす
- へそから指4本上のみぞおちを触る
- 息を吸って、吐きながら身体を前に倒して、みぞおちをほぐす。
ただしこのワークは、人によってはかなり痛いので、その痛さに耐えられない人は、次にご紹介するワークでほぐしていってください。
みぞおちを呼吸でほぐす
- 手の平と甲をゆっくりなでて、両手共温める。
- その手でみぞおちを触る。
- 舌を上顎のあてた舌路(ぜつろ)の状態を作ったら、そのまま鼻呼吸でみぞおちを膨らます。
- 鼻で息を吐き、みぞおちを元の状態に戻す。
- これを10回繰り返す。
詳細なやり方はLINE@登録者限定動画でご確認ください。
更にプラスして
そしてそこに更にプラスして、体幹のインナーマッスルの機能を高めていきます。
特に狙っていきたいのは大腰筋・横隔膜・多裂筋です
これらの筋肉は、背骨や肋骨の動きをスムーズにしてくれるため、機能を高めておくと、お腹の筋肉が固まりにくくなり、腰痛の予防につながります。
これらの筋肉の機能を高めるために、背骨の中でも以下の4ヶ所を動かしていきます
- 腰骨のラインの背骨
- みぞおち(へその指4本上)の反対側の背骨
- 胸の真ん中の反対側(肩甲骨の下のライン)の背骨
- 首の根元の出っ張ってる背骨
ここを動かすことで、周りの筋肉がゆるめつつ、大腰筋・横隔膜・多裂筋の機能を高めることができるのです。
ワークの方法は、4ヶ所の背骨を触りながら、そこを前後・左右・回旋と動かしてゆるめていきます。
最後に
これら全てのワークが終わった後、腰の状態を確認してみてください。
もしお腹が原因の腰痛だった場合、腰が軽くなってるはずです。
腰や背中は自分でほぐすことはできませんが、お腹だったら自分でもできるので、腰に違和感や痛みを感じたら、まずこれらのワークを試してみてください。
まとめ
- 腰痛の原因が腰やお尻にないこともある。
- お腹が固くなると3つのルートを辿って腰に影響を与える。
- お腹をほぐすには、2つのほぐしワークと、背骨を動かすことが効果的。