意外と多いのが「便秘と腰痛」の組み合わせ。一般的に便秘と腰痛が関係しているとは思われていませんが、実はかなり深い関係にあります。
本日は便秘と腰痛の関係と、腰痛の部位別対処法についてお話します。
目次
便秘と腰痛の関係
便秘とは便が出ず大腸の中に溜まっている状態です。何かしらが原因で大腸の機能が低下すると便秘を引き起こし、この状態になると腸は便により重くなります。
腸は腸間膜根により腰椎(腰の背骨)に連結しているため、便秘により腸が重くなると腰椎を前に引っ張ってしまうため、反り腰になり腰を痛めやすくなります。
便秘により固まる筋肉
便秘により反り腰になると、腸のすぐ後ろにある大腰筋(だいようきん)が固まります。大腰筋は腰椎から小転子という大腿骨の内側にある骨の出っ張りに付着しているため、大腰筋が固まると腰椎をさらに前に引っ張ってしまい反り腰を助長します。
腰痛の部位によりアプローチをかけるべき大腸の場所が変わる
大腸は大きく5つの部位に分類されます。
- 右骨盤から肋骨まで → 上行結腸(じょうこうけっちょう)
- 左右の肋骨間 → 横行結腸(おうこうけっちょう)
- 左肋骨から骨盤まで → 下行結腸(かこうけっちょう)
- 下腹部あたり → S状結腸と直腸(えすじょうけっちょう、ちょくちょう)
このように分かれており、腰痛の部位は、調子の悪い大腸の部位により変わってきます。
例えばS状結腸や直腸に不調がある場合は下部に腰痛を引き起こしますし、上行結腸が不調の場合は右側に腰痛を引き起こします。
便秘と腰痛を解消するためのセルフケアワーク
便秘と腰痛を解消するには、不調のある大腸と大腰筋をゆるめた後、一緒に動かして両方とも機能を取り戻す必要があります。
大腸をゆるめる
右側に腰痛がある人
へその右側と右腰に手を当て、そこに空気を入れるイメージで深呼吸をおこないます。
上部に腰痛がある人
へその上と反対側の背中に手を当て、そこに空気を入れるイメージで深呼吸をおこないます。
左側に腰痛がある人
へその左側と左腰に手を当て、そこに空気を入れるイメージで深呼吸をおこないます。
上部に腰痛がある人
へその上と反対側の背中に手を当て、そこに空気を入れるイメージで深呼吸をおこないます。
大腰筋の機能を取り戻す
体幹のクロスポイント
体幹のクロスポイントで大腰筋を動かし、機能を取り戻しましょう。
詳細なやり方はLINE@登録者限定動画でご確認下さい。大腸と大腰筋を動かす
みぞおちと股関節のクロスポイントを使いながらおこなっていきます。
回旋運動(右回旋場合)
- 立ったまま右脚を前に左脚とクロスする。
- みぞおちと左の股関節を触り、右側に回旋する。
- これを10回おこなう。
※この時背中を反らないように注意る。
反対側もおこなう。
前屈後屈
- みぞおちを触ったまま丸めて前屈。
- 下まで行ったら、股関節を触り後屈。
- これを10回おこなう。
最後に
これらのワークをなるべく毎日おこなっていきましょう。もちろん便秘はその他にストレスや食事なども関係してくるので、このワークで必ず解消されるとは言い切れませんが、それでもワークをおこなうことで、良い影響を与えられるので、お悩みの方はぜひ試してみてください。