「カカトから着いて歩く!」という意識をしてはいけない理由

歩く・走る

「カカトから着いて歩く!」

こんな意識をしていたり、指導をしている人が多くいますが、これやめた方がいいですよ。

その理由は色々ありますが、その中の一つが膝を痛めやすくなるから。

カカトを着く意識をすると膝を痛める

まず最初に言っておきたいのは、カカトから足を着いてはいけないわけではないという事。

歩く時は大概カカトから足を着きます。

それは別に良くて、ダメなのはそれを意識的にしてはいけないということなのです。これをやると膝を痛めてしまいます。

無意識にカカトから足を着いてれば無駄な力を入れずに歩けるのですが、カカトから着こうと意識するとつま先を必要以上に上にあげようとし、スネの前脛骨筋に力が入ってしまいます。

この筋肉は太ももの表側の大腿四頭筋、外側の腸脛靭帯と繋がりがあるため、前脛骨筋に力が入ると太ももの表側と外側が優位に働いてしまうのです。

膝の動きは太ももの裏側のハムストリングスや内側の内転筋群も関係しているので、表側・外側が優位になると裏側・内側とのバランスが崩れてしまうため、膝の動きがイビツになり痛めてしまいます。

そのためこうならないためにも、歩く時にはカカトから着く意識はしない事が必要です。

そしてもし意識をするとすれば股関節が良いですね。ただし、カカトから着く意識の時みたいに、頭で考えてやってはダメですよ。

頭で考えると今度は股関節周りを必要以上に固めてしまい、それが原因で膝・股関節・腰を痛めてしまいます。

なので、頭で考えず身体で覚えるように訓練していく必要があるのです。

股関節を使って歩けるようにする

大腿四頭筋・腸脛靭帯・ハムストリングス・内転筋群。
これら全ては股関節が動けば働く筋肉です。そのため股関節が動けば太ももの筋バランスを崩す可能性は低くなるのです。

そして更に、股関節の働きを高めると体幹のインナーマッスルである大腰筋が働くため、
股関節が働けば、体幹を安定させながら歩く事ができます。

こっちの方が膝を痛める可能性が低い上に、効率の良い歩きができますよね。

そのため、股関節を使って歩けるように以下のワークをおこなっていきましょう!

みぞおち/背中のクロスポイント

クロスポイントとは、インナーマッスルの機能を高めるツボみたいなもの。

みぞおち/背中のクロスポイントワークで、背骨を触り動かすと、その背骨に付着する大腰筋の働きが高まります。

  1. へそから指4本上のみぞおちと、反対側の背骨を触る。
  2. その背骨を、丸めたり起こしたり・横に倒したり・捻ったりして、各3〜5回動かしていく。

股関節/お尻のクロスポイント

このワークで、大腰筋の働きを更に高めていきます。

  1. 足を腰幅に開き、つま先を前に向ける。
  2. 股関節(恥骨の横)を触り、膝を軽く緩め、股関節を曲げていく。
  3. きちんと曲がっていると、ハムストリングスのお尻よりの部分が伸びるので、それを感じ取る。
  4. お尻のほっぺと裏ももの境目(坐骨)を触り、そこから身体を起こす。
  5. これを10回繰り返す。

2つのクロスポイントワークの詳細なやり方は、動画があるのでそちらを確認してください。

※19秒からみぞおち背骨、1分12秒から股関節。

そして更に詳しいやり方はメルマガ限定動画で。

クロスポイントワーク2019年バージョン

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股関節を触りながら歩く

股関節のクロスポイントを触りながら歩きます。

さらに慣れてきたら、それで早歩きも試してみてください

最後に

こんな感じでワークを実践していくと股関節を動かす感覚が身につき、歩く時に無意識に股関節を使えるようになります。

すると膝痛の予防や上手くいけば改善も見込めるので、カカトから足を着く意識をしてる人は今日からやめて、股関節のワークや股関節を触りながら歩いてみてください!

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas