皆さん、いきなりですがふくらはぎを触ってみてください。
固いですか?それとも柔らかいですか?
夕方になると足がむくんだり、足が重だるくて家事や仕事に集中できないという方。その原因はもしかしたらふくらはぎの固さにあるかもしれません。
一体どういった事なのか。解説していきましょう。
目次
ふくらはぎは第二の心臓
ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれるほど重要な役割を持っています。
胸にある心臓は、全身に血液を送り出すためのポンプの役割があり、動脈を通って脳や腕、脚などに送られ、静脈を通り心臓に戻ります。
この時心臓と同じ高さ、もしくは心臓より高い位置にある部位に関しては、心臓に戻りやすいのですが、心臓より低い位置にある足に送られた血液は重力の影響で戻りにくくなります。
ここで活躍するのが第二の心臓であるふくらはぎです。
ふくらはぎの筋肉である腓腹筋・ヒラメ筋が心臓に血液。そしてリンパ液といったその他の体液も体幹に戻すポンプの役割を果たします。
むくみやすい人はふくらはぎが固い
足がむくんだり、重だるくなる人はふくらはぎが固くなり、血液やリンパ液などを体幹に戻せなくなっています。
その固さを作る原因は身体の使い方です。
例えば、猫背の人や重心が前方にある人は、常に足首が曲がっているため、腓腹筋とヒラメ筋を固めて使いがちになります。
むくみを解消するにはインナーマッスルを機能させる
ふくらはぎの固さを取り除くためにはマッサージやストレッチが有効です。ですが、これだけだと一時的に解消されるだけで、すぐに元に戻ってしまいます。
ふくらはぎを柔らかい状態のままキープするには身体の使い方を変えなければなりません。
そこで必要になってくるのがふくらはぎのインナーマッスルです。
ふくらはぎには、ヒラメ筋を始め、後脛骨筋や長腓骨筋といったインナーマッスルが存在します。
これらの筋肉が機能すると、負担を分散する事ができる為、ふくらはぎを柔らかい状態のままキープする事ができます。
そしてさらに、ヒラメ筋・後脛骨筋・長腓骨筋は太ももの筋肉とも繋がりがある為、太ももの筋肉の機能も一緒に高めるとさらに効果的です。
ふくらはぎのインナーマッスルは太ももの筋肉と繋がりがある
ヒラメ筋は、膝裏にある膝窩筋・後脛骨筋・長腓骨筋と繋がっています。
そして、後脛骨筋は膝窩筋と。膝窩筋は内ももの内転筋群と。長腓骨筋は裏もも(ハムストリングス)の外側の大腿二頭筋と繋がりがあります。
そのため、膝窩筋・内転筋群・ハムストリングスの機能も高めると、ヒラメ筋・後脛骨筋・長腓骨筋の機能もさらに高まり、むくみ解消の効果が上がります。
足のむくみを解消するツボとストレッチ
ツボの刺激で、ふくらはぎのインナーマッスルと繋がりのある太ももの筋肉の機能を高め、ストレッチでふくらはぎにあるすべての筋肉を動かし、血流とリンパの流れを良くします。
下肢のクロスポイント
クロスポイント(以下CP)とはインナーマッスルの機能を高めるツボのこと。
下肢にある4つのCPで機能が高まる筋肉は以下の通り。
- 足裏のCP・・・後脛骨筋、長腓骨筋
- アキレス腱のCP・・・ヒラメ筋、後脛骨筋
- 膝裏のCP・・・膝窩筋
- 膝裏上CP・・・ハムストリングス
これらのCPを下記の記事に書いてある手順で刺激していきましょう。
詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画をご確認ください。ふくらはぎのストレッチ
- 両手を地面につけ、体幹部を浮かし、かかとの上に反対側の足を乗せる。
- 股関節を曲げながら、かかとを地面に近づけふくらはぎを伸ばす。
まとめ
- ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、足の血液やリンパ液を体幹に戻してくれる。
- ふくらはぎの筋肉が固まると、血液やリンパ液が体幹に戻り辛くなる。
- ふくらはぎの固さをとるには、マッサージやストレッチが有効だが、柔らかい状態をキープするにはふくらはぎのインナーマッスルを機能させることが必要。
- ふくらはぎのインナーマッスルは太ももの筋肉と繋がりがあるため、太ももの筋肉の機能を高めると、むくみ解消にさらに効果的。
最後に
ご紹介したツボ刺激とストレッチは、寝る前におこなえば疲労回復になり、朝おこなえば、その日の足がむくみ辛くなります。
お悩みの方は是非試してみてください。