運動神経が良い人は腕や脚が細い【体幹の機能を高めるトレーニングで動ける身体を作る】

腕と脚

動ける人。つまり運動神経が良い人は、体幹部に対して腕や脚が細い傾向にあります。

それは何故か?

本日は動ける人ほど腕や脚が細い理由と、細くする方法ついてお話します。

これを読んで、運動神経を高めて、動ける身体を手に入れましょう。

動ける人ほど腕や脚が細い

例えば、スーパースターのマイケルジョーダンは、中枢である体幹部はしっかりしていて、末端の腕や脚が細いのが見て取れます。


何故動ける人ほど腕や脚が細いのか?

その理由は、動ける人ほど体幹部から腕や脚に力を伝えることができるからです。

体幹部で腕や脚を動かせれば、腕や脚の筋肉は必要最低限あれば良くなります。すると必然的に細くなりますよね。

腕や脚が細い方が良い理由

末端部の筋肉が太くなりすぎると、末端部が重たくなるため、テコの原理で腕や脚が動かしづらくなります。

例えば5㎏のもの。ダンベルでも米袋でもいいですが、これを手に持っていたら腕は動かしづらいですよね?まぁ例えが極端ですが、末端部が重くなると常にダンベルや米袋を持って生活をしているような感じになります。

これでは動く事ができません。そのため、動くことを考えた場合は腕や脚などの末端部は軽くして、素早く繊細な動きができるようにしておく必要があります。

そしてこれができればパフォーマンスが明らかに変わります。

例えば、サッカー。ふくらはぎが太くて重いと、この重みを楽に動かすには最も近い膝関節を使います。そのためふくらはぎが太いサッカー選手は膝関節でボールを蹴りやすいです。

ですが、ふくらはぎが細くて軽ければ、少し遠いい股関節や背骨を使っても動かす事ができるため、ふくらはぎが細い選手は「背骨→股関節→膝関節」と3つの関節を使ってボールを蹴る事ができます。

3つの関節と1つの関節。生まれる力の差は明白ですよね。

腕や脚を動かす体幹部とは?

重要なのはわき・股関節・背骨

具体的に体幹部のどの辺りを使って腕や脚を動かすのか?

結論から言うとと、それはわき・股関節・背骨です。

腕の根元は骨でいうと肩甲骨。関節でいうと肩甲骨と肋骨でできる肩甲胸郭関節です。そして筋肉を介せば一番の根元は背骨になります。

肩甲骨を動かす広背筋は、上腕骨の前、部位でいうとわきから背骨に付着しています。

そして脚の根元は骨で言うと大腿骨。関節でいうと股関節です。そして脚も腕と同様に、筋肉を介せば一番の根元は背骨になります。

股関節を動かす大腰筋は、大腿骨の内側、部位でいうと股関節から背骨に付着しています。

このように、腕や脚を動かす根元にある筋肉はわき・股関節・背骨に付着しているため、ここを使って身体を動かせると腕や脚が細くなり、運動神経が高くなります。

ただ、わきと股関節は部位的には具体的なのでわかりやすいですが、背骨は範囲が広すぎて、どこに重点を置いて動かしたら良いかわかりませんよね。なので、背骨のどこを動かしたら良いかもう少し具体的にお話します。

背骨は胸椎12番を動かす

背骨と言っても範囲が広いです。背骨は全て合わせると24椎あります。

本当はその1椎1椎を個別に動かせるようになるのが理想です。

練習方法としては、1椎ずつ触って動かします。ただ難点なのは、一般の方はなかなか触り分けるのが難しいということと、肩甲骨の間あたりにある背骨は肩が柔らかくないと触れないというところです。

そのため、1椎1椎触って動かす練習はそのうちやるとして、まず始めは胸椎12番を触って動かすことをオススメします。

胸椎12番は、へその指4本上にあるみぞおちの反対側にある背骨です。ここには腕の根元の筋肉である広背筋、そして脚の根元である大腰筋が付着しています。

つまり胸椎12番は腕にも脚にも関係する背骨なんです。

わき・股関節・胸椎12番の感覚を作る

クロスポイント

クロスポイントとは全身14ヶ所にある身体の使い方を上手くするツボみたいなもの。

この中にあるわき・みぞおち/背中・股関節お尻を刺激して広背筋と大腰筋の機能を高めていきます。

クロスポイント〝セルフケアの基礎〟

詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画をご確認ください。

クロスポイントの詳細な刺激方法

背骨の前後左右の動き

わき・みぞおち/背中・股関節お尻のクロスポイントを意識して、背骨全体を動かしていきます。

  1. 肩の下に手首、股関節の下に膝を置き四つん這いになる。
  2. その状態で、「みぞおち/背中のクロスポイント」のワークで触った胸椎12番を意識して、背骨を前後に。慣れてきたら左右にも動かしていく。

股関節を使って腕を動かす

わき・みぞおち/背中・股関節お尻のクロスポイントを連動させて動かしていきます。

  1. 股関節のクロスポイントの時と同じ体勢をとり、みぞおちの力を抜く。
  2. 股関節を動かした反動で腕を振り子のように動かす。

まとめ

  • 動ける人ほど体幹から腕や脚に力を伝えることができるため腕や脚が細い。
  • 腕や脚が太いとテコがかかり動かしづらくなる。
  • 腕や脚が太いのと細いのとでは使える関節の数が違う。
  • 腕や脚はわき・背骨・股関節で動かす

最後に

わき・背骨・股関節が使えるだけで運動神経は明らかに変わってくるので、ぜひこの3点を意識してみてください。

ちなみに「背骨は胸椎12番を動かす」でちらっと触れた背骨1椎1椎触って動かすワークはこちらの動画。

まぁ地味なうえに難しいです。ですがやり続けると、1椎1椎動かす感覚がわかってきます。これができるようになると、腕や脚の操作がスムーズになり動きがだいぶ変わります。

ハンマー投げの室伏広治選手や、スピードスケートの小平奈緒選手が背骨1椎1椎を動かすトレーニングをしていましたね。

胸椎12番を動かす感覚がわかってきたら、このワークにも挑戦してみてください。 

更なるレベルアップをはかりたい方へ

運動神経を更に良くしたいという方は股関節を柔らかく機能させるための方法を読むことをオススメします。

運動神経を良くするには股関節の機能(筋肉でいうと、みぞおち/背中、股関節/お尻のクロスポイントの大腰筋・ハムストリングス・内転筋群)を高めるのが効果的です。

そして、股関節の機能を高めると運動神経以外にも、

  • 腰痛や膝痛を予防・改善
  • 柔軟性の向上
  • スポーツのパフォーマンスアップ

にも繋がるので、ご興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

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  1. 週3-4回立川
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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas