運動神経が高まるトレーニング方法【最大のポイントは股関節を機能させること】

股関節

運動神経が良くて、なんでもできちゃう人っていますよね。学生時代は私もそれなりに運動神経は良い方でしたが、それでもやっぱり勝てない人が必ずいました。

運動神経が良くて動ける人と、動けない人では一体何が違うのか?

その要因の一つが股関節の機能です。

股関節が使えるのかどうかで動きの質がだいぶ変わってきます。

そこで本日は股関節と運動神経の関係についてお話します。

動きの精度と身体の状態の指標

「運動神経が良い人」と言われると皆さんどのような人を想像しますか?

多分あらゆる種目でトップレベルの成果を出す人を想像すると思います。

では、あらゆる種目でトップレベルの成果を出す人とはどのような身体の状態にあるのでしょうか?

こう言われると少し難しくなりますよね。

なので、まずは「運動神経が良い人」をもう少し具体的にするために、その指標となる動きの精度と身体の状態についてお話します。

動きの精度

動きの精度は大きく分けれ2つに分類されます。レフな動きとラフな動きです。

レフ(精密)

必要な部分の筋肉を必要最低限の筋出力で使うこと。最適に脱力が出来ていて、無駄な力が入っていない。

ラフ(粗い)

不必要な部分に力が入り、力んだ状態で動くこと。意味もなく慢性的に力が入ってしまう。

身体の状態

身体の状態も大きく分けれ2つに分類されます。フリーな状態とスティッフな状態です。

フリー

必要な部分の筋肉を必要最低限の筋出力で使うこと。最適に脱力が出来ていて、無駄な力が入っていない。

スティッフ

不必要な部分に力が入り、力んだ状態で動くこと。意味もなく慢性的に力が入ってしまう。

運動神経が良い人はフリーな身体でレフな動きができる人

お気づきかと思いますが、レフとフリー、ラフとスティッフの説明が一緒です。レフ≒フリー、ラフ≒スティッフと言いましょうか。

レフ/ラフは動きの質や動きの精度のことを指していますが、フリー/スティッフは身体の状態を指しています。

フリー&レフな状態とは、言いかえるとどんな状況でもインナーマッスル優位でアウターマッスルの力は抜けている身体の状態にあり、スティッフ&ラフな状態とはインナーマッスル劣位でアウターマッスルに力が入りすぎている状態です。

例えば、ある部活動に所属する3人の学生選手います。

A君は普段の身体の状態はスティッフだが、試合になるとレフな動きになる。

B君は普段の身体の状態はフリーだが、試合になるとラフな動きになる。

C君は普段の身体の状態はフリーで、試合でもレフな動きができる。

この3人の中で最も運動神経が良くて動ける人は、身体もフリーで、試合になってもレフな動きができるC君ですよね。

このように運動神経が良かったり、動ける人はフリーな身体でレフな動きができる人です。

フリーな身体でレフな動きができる人はインナーマッスル優位

先ほども少しだけお話しましたが、フリー&レフな人はインナーマッスルを優位に機能させ、無駄な力みがないゆるんだ身体の状態にあります。

インナーマッスルとアウターマッスルの特徴は以下の通りです。

【インナーマッスル】

  • 身体の中にある
  • 関節を安定させる
  • 関節をスムーズに動かす
  • 持久力がある

【アウターマッスル】

  • 身体の表面上にある筋肉
  • 関節を動かす
  • 大きく強い力を発揮する
  • 瞬発力がある

この2種類の筋肉は全身に存在し、バランス良く機能していれば良いのですが、ほとんどの人がこのバランスを崩しています。

その理由はインナーマッスルは身体の中にあるという事もあり、意識しづらく、機能低下しやすい筋肉だからです。

インナーマッスルが機能低下すると関節を安定させ、スムーズに動かすことができなくなるため、その分の仕事をアウターマッスルに補ってもらわなくてはなりません。

この状態が慢性的に続くと、アウターマッスルは疲弊し、筋肉が固まり力んだ身体になります。これで動いてる人が運動神経が悪い人です。

運動神経が良い人はこの逆。インナーマッスルが優位に機能し、アウターマッスルとのバランスを上手くとっている人になります。

フリーな身体でレフな動きができる人は大腰筋を機能させている

股関節を動かす筋肉に大腰筋と呼ばれるインナーマッスルがあります。

この筋肉は「達人の筋肉」とも呼ばれている筋肉で素晴らしい特徴があります。

その特徴とはその他のインナーマッスルを機能させるスイッチになっているというところです。

大腰筋はその他の体幹や下肢のインナーマッスルと繋がっているため、大腰筋が機能すればその他のインナーマッスルも機能するため、インナーマッスル優位の身体にすることができます。

大腰筋の詳細は下記の記事でご確認ください。

「達人の筋肉」大腰筋の驚くべきメカニズム【大腰筋を鍛える5つのトレーニング】

そのため、運動神経が良い人とは大腰筋を機能させることができる人となるわけです。

大腰筋と大腰筋に関係する筋肉の機能を高めるて運動神経を高める

詳細は「達人の筋肉大腰筋」に書いてありますが、大腰筋はかなり多くのインナーマッスルと繋がりがあります。

そのため、その全ての筋肉に刺激を入れるのはかなり難しいので、今回は大腰筋と大腰筋と特に関係の深い筋肉にポイントを絞ってご紹介します。

体幹のクロスポイント

クロスポイントとはインナーマッスルの機能を高めるツボみたいなもの。

体幹のクロスポイントにあるみぞおち/背中、股関節/お尻のクロスポイントは大腰筋、横隔膜、内転筋群、ハムストリングスの機能を高めます。

クロスポイント〝セルフケアの基礎〟

詳細な刺激方法はLINE@登録者限定動画をご確認ください。

クロスポイントの詳細な刺激方法

割膝

上記クロスポイントワークで刺激した大腰筋、横隔膜、内転筋群、ハムストリングスを繋げて機能させます。

  1. 足を前後に開き、骨盤は前、後ろのつま先は斜め前に向ける。
  2. 前足の膝を軽く曲げ、みぞおち(へそから指4本上)の力を抜き、丸めていく。
    その状態で内転筋群とハムストリングスを叩く。

四股立ち

割膝は縦の動き。四股立ちは横の動きで大腰筋・横隔膜・内転筋群・ハムストリングスの機能を高めていきます。

  1. 脚を肩幅の2倍に広げ、つま先をハノ字にする。この時みぞおちは丸め、お尻の穴を真下に向けておく。
  2. その体勢のまま軽く股関節を曲げお尻を下に落とす。
  3. その状態で内転筋群やハムストリングスを叩く。

ワイドスクワット

動きの中で大腰筋、横隔膜、内転筋群、ハムストリングスを機能させます。

  1. 脚を肩幅の2倍に広げ、つま先をハノ字にする。この時みぞおちは丸め、お尻の穴を真下に向けておく。
  2. 上半身はその姿勢を保ったまま股関節を曲げ、お尻を下に落とす。
  3. これを10回おこなう。

割膝・四股立ち・ワイドスクワットの詳細はLINE@登録者限定動画でご確認ください。

股関節と下肢の機能を高めるワーク

まとめ

  • 運動神経が良い人はフリーな身体でレフな動きができる人。
  • フリー&レフな人はインナーマッスルを優位に機能させ、無駄な力みがないゆるんだ身体の状態。
  • 大腰筋を機能させるとインナーマッスル優位な身体になる。
  • 大腰筋と大腰筋と関係の深い筋肉に刺激を入れて、運動神経を高める。

最後に

大腰筋はインナーマッスルのため、感覚をつかむのは容易ではありません。最初のうちはいまいちよくわからないと思います。

ですが根気よく続けていくとぼんやりとわかってくるので、ワークをコツコツと続けていただければと思います。

運動神経に関する記事は他にも2つほど書いたので、ご興味のある方は、ぜひそちらも読んでみてください。

運動神経が良い人と悪い人の違い【今からでも間に合う運動神経が良くなる5つの方法】

運動神経が良い人は腕や脚が細い【体幹の機能を高めるトレーニングで動ける身体を作る】

更なるレベルアップをはかりたい方へ

股関節の機能を高めて更に運動神経を良くしたいという方は股関節を柔らかく機能させるための方法を読むことをオススメします。この記事にはブログには書いてない股関節の機能を高めるためのワークや解説動画を載せてあります。

股関節の機能を高めると運動神経以外にも、

  • 腰痛や膝痛を予防・改善
  • 柔軟性の向上
  • スポーツのパフォーマンスアップ

にも繋がるので、ご興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas