足首の柔軟性を高めるには股関節を使うこと

足首・足裏
  • しゃがむとカカトが浮いてしまう
  • 夕方になると足がむくむ
  • 足が疲れやすい

などでお悩みの方。もしかしたらその原因は足首の固さではなく、股関節が上手く使えてないことが関係しているかもしれません。

実は、股関節の機能が低下すると、足首が固くなることがあります。

股関節と足首の関係

股関節の固さを作る原因の1つに太ももの大腿四頭筋が関係しています。

大腿四頭筋は名前の通り4つの筋肉で構成されており、その中の1つである大腿直筋は、膝から股関節に付着しているため、大腿四頭筋が固まれば股関節周辺も固まり、動きが悪くなります。

そして、股関節の動きを悪くする大腿四頭筋は、実は足首の動きにも関係していて、大腿四頭筋が固まると足首の動きも悪くなります。

その理由はスネの前脛骨筋と繋がりがあるからです。

前脛骨筋はスネから足首の関節をまたいで足の内側に付着しています。

大腿四頭筋が固まると繋がりのある前脛骨筋も固まるため、足首を固めてしまい動きが悪くなります。

スネが固くなるとふくらはぎも固まる

前脛骨筋はつま先をあげる筋肉ですが、スネを前方に引っ張る筋肉でもあります。

前脛骨筋を優位に使いながら立っている人は、スネを前方に引っ張るため、足首は曲がった状態になります。

すると反対側にあるふくらはぎの下腿三頭筋は常に伸びた状態になるため、この体勢で立ち続けてると前脛骨筋も下腿三頭筋も固まり、柔軟性の低下や血流・リンパの流れが悪くなります。

これが原因でむくみや足の疲れが出てきます。

足首を柔らかくするには?

体幹には股関節の動きをスムーズにする大腰筋と呼ばれる筋肉があります。

実は大腰筋は股関節だけでなく、足首の動きもスムーズにします。

その理由は大腰筋は内ももの内転筋群、膝裏の膝窩筋を介して足首のインナーマッスルである後脛骨筋と繋がりがあり、一緒に機能するからです。

インナーマッスルが機能すると表面にあるアウターマッスルはゆるむため、後脛骨筋が機能すると、アウターマッスルである下腿三頭筋や前脛骨筋はゆるみ、足首を柔らかく動かすことができるようになります。

足首を柔らかくする4つのワーク

足首を柔らかくするには、前脛骨筋をほぐして、大腰筋の機能を高める必要があります。

Before

まずはワークを始める前に、今の状態を確認するためにできる範囲でしゃがんでいきましょう。

これで足首と股関節の柔軟性を確認します。

前脛骨筋ほぐし

スネとスネの外側にある骨の出っ張りの間に前脛骨筋があります。

ここには足三里と呼ばれるツボがあり、そこを指圧しながら足首を動かしてほぐしていきます。

みぞおちほぐし

大腰筋の機能を高める前にみぞおちをゆるめていきます。

みぞおちにある腹直筋は、大腰筋の機能を低下させる大腿四頭筋・前脛骨筋と繋がりがあるため、腹直筋をゆるめるとこの2つの筋肉もゆるめることが出来ます。

  1. へその指4本上に両手の指を当てる。
  2. 息を吐きながら身体を前に倒し、指をみぞおちに押し当ててほぐす。

体幹のクロスポイント

クロスポイントとはインナーマッスルを機能させるツボみたいなもの。

体幹のクロスポイントにあるみぞおち/背中・股関節/お尻で大腰筋の機能を高めていきます。

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After

では再度、しゃがんでみてください。

いかがでしょうか?先程よりも股関節や足首が柔らかくなり深くしゃがめていると思います。

このように股関節は足首の柔軟性と深く関係しているため、お悩みの方は是非ご紹介したワークを試してみてください。

まとめ

  • 足首を固くする前脛骨筋と股関節を固くする大腿四頭筋は繋がっている。
  • 足首を柔らかくする後脛骨筋と股関節を柔らかくする大腰筋も繋がっている。
  • 4つのワークで股関節も足首も柔らかくすることができる。

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas