腰痛にも様々な原因がありますが、その中の一つが大腰筋(だいようきん)が固まることにより引き起こされる腰痛。
以下の項目が当てはまる人はもしかしたら大腰筋の固さによる腰痛の予備軍。中にはすでに腰痛になっている方もいるんではないでしょうか?
- デスクワークで長時間座っている
- 椅子から立ち上がるとき腰を伸ばしづらい
- 背骨が反ってる
- 長時間立ってると腰が張ってくる
- 股関節に詰まり感がある
これを改善するにはどのようにしたら良いのか?今回は大腰筋の詳細から腰痛との関係、改善方法まで全てお話します。
目次
大腰筋の基礎解剖学
大腰筋の解剖学をなんとなくでもわかっていると、この後にお話する腰痛のメカニズムから改善ワークのやり方などが理解しやすくなります。
今は覚える必要はないので、なんとなく頭の中に入れておいてください。
大腰筋は腸腰筋の一部
腸腰筋(ちょうようきん)は意外と有名な筋肉。ブログを読んでいただいてる方の中にも、腸腰筋のことを知っている方も多いと思います。
腸腰筋とは今回のテーマである大腰筋と、腸骨筋(ちょうこつきん)・小腰筋(しょうようきん)の総称。
3つの筋肉の機能は多少異なりますが、全て脚を上げる時(股関節を曲げる時)に機能します。
大腰筋の起始停止
起始停止(きしていし)とは筋肉が付着している場所のことを言います。
起始は胸椎12番(みぞおちの反対側)から腰椎1〜5番。停止は大腿骨の内側にある骨の出っ張り、小転子(しょうてんし)に付着しています。
大腰筋の主な働き
大腰筋の主な働きは
- 股関節を曲げる(屈曲)
- 股関節を外に回転させる(外旋)
- 背骨を横に倒す(側屈)
- 背骨を前に倒す(屈曲)
- 腰椎を安定させる
です。
※背骨を前に倒す機能は様々な意見がありますが、私はあると思っています。
大腰筋の固さと腰痛の関係
大腰筋が固くなる。つまり縮こまると、腰椎が前方に引っ張られ、股関節を曲げたまま腰を反った姿勢になります。この姿勢はいわゆる反り腰です。
反り腰になると
- 腰の筋肉には常に緊張感がある
- 股関節が固くなる
- 膝にも負担をかける
- 大腰筋が固まってるため体幹のインナーマッスルが効かなくなる
- 体幹のインナーマッスルが効かなければ体幹の安定性は低下する
などを引き起こします。
反り腰、大腰筋とインナーマッスルの関係については、下記の記事をご確認ください。
大腰筋をゆるめて機能を高める
大腰筋の固さを取り除くために、大腰筋を動かして程よく機能する状態にして、ストレッチでゆるめていきます。
下肢のクロスポイント
下肢のクロスポイントで大腰筋と大腰筋と関係の深い筋肉に刺激を入れて、大腰筋がしっかり動くようにします。
詳細なやり方はLINE@登録者限定動画をご確認ください。大腰筋ストレッチ
- 足を前後に開く
- 後ろ足側の骨盤を押さえて、前にスライドさせる
股割りストレッチ
股関節とみぞおちのクロスポイントを意識しながらおこなうことにより、大腰筋と大腰筋と関係の深い内転筋群をストレッチすることができます。
- 足を肩幅の2倍に広げる
- 股関節のクロスポイントを曲げて、両手で膝を押さえ、みぞおちから身体を回転させて膝を横に押していく
最後に
大腰筋のことをある程度知っていれば、腰痛をより理解して上手くコントロールすることができます。お悩みの方は忘れそうになったらこの記事をなんども読み返して、少しずつ大腰筋に関する知識とワークのやり方を覚えていってください。