そもそもインナーマッスルって何?【インナーマッスルの特徴と機能を高める方法】

体幹

最近ちょくちょく聞かれるので、インナーマッスルについてもう少し細かくお話したいと思います。というより、これをもっと前に書けば良かったですね。今更後悔。

インナーマッスルとは?

そもそもインナーマッスルとは何なのか。辞書で調べると

骨格筋のうち、体の奥にある(インナー)筋肉(マッスル)の総称。肉眼で赤みを帯びて見えるため赤筋(せききん)ともよばれ、収縮速度が遅いため遅筋ともいう。さらに、体の中心部にあることから深層筋とよばれることもある。持久力に富み疲労しにくい性質をもつ、筋線維の直径が小さな筋肉で、背骨に付着して姿勢を保持するための筋や、股(こ)関節や肩関節に付着して関節の位置を保持する筋など、長時間持続して緊張を要する部位などによくみられる。すなわちインナーマッスルは、体の回転や関節の動きにあわせて背骨や関節の位置を微調整するように働いている。

引用元:日本大百科全書(ニッポニカ)

と書かれています。

まぁ簡単に説明すると、
「インナーマッスルとは身体の奥深くにある筋肉のこと。この筋肉は持久力に富み、姿勢を保持したり、関節を安定させつつ、滑らかかつ素早い動きを作る機能をもっている。」

とこんな感じです。

例えば、ブログに度々登場する大腰筋はインナーマッスルです。この筋肉は背骨(腰)から大腿骨に付着しており、背骨を安定させることで姿勢を保持し、股関節を安定させ動きを作る役割があります。

結構インナーマッスルというと体幹のイメージが強いみたいですが、インナーマッスルとは文字通り〝身体の中にある筋肉〟のこと。そのため、体幹以外にも腕や肩、足などインナーマッスルは全身に存在します。

アウターマッスルとの関係

インナーマッスルは中の筋肉なので、その反対に外の筋肉も存在します。それがアウターマッスルです。

アウターマッスルとは身体の表面上にある筋肉のこと。この筋肉は力に富んでいるため、歩くや走る、物を持つなど大きな力を発揮するときに機能する。

といった特徴があります。

身体をケガなく、しなやかに動かすにはこのアウターマッスルとインナーマッスルのバランスが重要です。

通常であればインナーマッスルとアウターマッスルは協調して機能します。

例えば、スーパーにある10㎏のお米を持つ時。下に置いてあれば中腰になって両手で持ちますよね。その時腕や肩、さらに腰を守るため大腰筋など全身のインナーマッスルが機能して、関節を痛めないように安定させます。そして、全身のアウターマッスルを機能させることで強い力を発揮して10㎏のお米が持てるわけです。

ですが、この2種類の筋肉のバランスが悪くなっている人が多くいます。アウターマッスルが優位に働いて、インナーマッスルが機能しない人です。この状態になっている人は、インナーマッスルは止まった状態で固まっています。そのため関節を安定させ滑らかな動きを作ることができなくなっているので、代わりにアウターマッスルがその仕事を補わなければなりません。

仕事で言えば、同僚が退職してしまい、その代わりになる人が入ってこないため、自分が元同僚の仕事も補うことになり、結果2倍の仕事をしなければならない状態です。こんな状態が長期間続いたら…疲労困憊になり身体を壊してしまいますよね?

アウターマッスルにはこれと同じ状況が起こってるわけです。インナーマッスルが機能しないため、その仕事を補わなければならないアウターマッスルの仕事量はいつもの2倍になってます。こんな状態を何年も続けているとアウターマッスルは疲労してしまいガチガチに固まってしまいます。その状態で10㎏のお米を持ったとしたら…身体を痛めますよね。ちなみにこれがギックリ腰のメカニズムです。

このように身体を痛めないようにするには、インナーマッスルとアウターマッスルが常にニュートラルな関係でなければなりません。

インナーマッスルとアウターマッスルをニュートラルな関係にするには

アウターマッスルが優位になり、インナーマッスルが機能しない人は、インナーマッスルを機能させ優位に働かせる必要があります。

この状態にするためのワークがクロスポイントです。クロスポイントはインナーマッスルの機能を活性化するツボみたいなもので、全身14ヶ所に存在します。

クロスポイント〝セルフケアの基礎〟

詳細な刺激方法は動画をでご確認ください。

クロスポイントの詳細な刺激方法

クロスポイントは基本的にインナーマッスルを刺激するのですが、この中にはアウターマッスルを刺激するクロスポイントも存在します。

例えば、お尻のクロスポイント。これは裏もものハムストリングスや内ももの大内転筋を活性化します。この2つの筋肉はアウターマッスルですが、インナーマッスルの大腰筋と深い関係があります。

まず、ハムストリングスは大腰筋と表裏関係にあります。股関節を曲げる時に大腰筋が縮み、ハムストリングスは伸びます。

そして大内転筋は大腰筋と連鎖します。スクワットなどの動作の時に大腰筋が機能すれば大内転筋も機能します。

こんな感じで、その他のアウターマッスルを刺激するクロスポイントもインナーマッスルと関係が深いアウターマッスルなので、クロスポイントの中に入っているわけです。

まとめ

  • インナーマッスルとは身体の奥深くにある筋肉のこと。この筋肉は持久力に富み、姿勢を保持したり、関節を安定させ滑らかな動きを作る機能をもっている。
  • 身体を痛めないようにするには、インナーマッスルとアウターマッスルが常にニュートラルな関係でなければならない。
  • インナーマッスルを機能させるにはクロスポイントワークが有効。

最後に

いかがでしたでしょうか?

インナーマッスルとは何なのか。少しは理解できたかと思います。私のブログでもそうですし、その他の健康系の情報には必ずどこかでインナーマッスルの話が出てきます。

その時、インナーマッスルとは何なのかをある程度理解してると、その情報の理解度が変わるので、忘れてしまった時にでも再度この記事を読み返してみてください。

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解剖学画像の引用元

ビジブル・ボディの提供による画像

VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas