おはようございます。柴です。
これは、私がまだ20代前半の時の話。
その当時、理由はよく覚えてませんが、「開脚ができるようになりたい!」と思ってて、
毎日ではありませんが、ちょくちょく開脚ストレッチをしていました。
でもある一定ラインから、なかなか足が開かず、「フンフン」言いながら、反動つけて、力一杯広げようとしていたのです。
そんなある日。
またいつも通り「フンフン」言いながら、開脚ストレッチをおこなっていたら、多分限界がきたんでしょうね。
「ブチッ!」って音がなりました。
はい。そうです。
筋断裂です。自滅の。
といっても、そんな酷いものではなかったので、日常生活には支障なかったんですが、伸ばすと痛かったので、そこから数ヶ月はストレッチができませんでした。
このようなセルフストレッチで、筋断裂する人はそこまで多くないと思いますが、
この当時の私と同じようなストレッチのやり方をしている人は、実はとても多いんですよ。
特に体が固い人は、このような力を入れたストレッチを、必死にやっているのではないでしょうか。
体が固い人ほど力を入れてる
「体が固いんだから、力入れないとストレッチできないんだよ!」と思うかもしれませんが、そもそもそこが間違い。
逆なんです。
体が固い人は、力を入れながらストレッチしてるから、体が固いのです。
筋肉の操作は、大きく分けると、力を入れて縮ませるか、力を入れないで緩ませとくかの2択しかありません。
ストレッチというのは、筋肉を伸ばす行為なので、
その効果を最大限に引き出すには、緩ませたまま、関節を曲げることをしなければならないのです。
それをやり続けるから、体が柔らかくなります。
ですが、体が固い人ほど、この逆のことをやっています。
筋肉を縮ませながら、関節を曲げて、伸ばそうとしているのです。
これでは、一向に柔らかくなることができません。
私が筋断裂をしたのも、これが原因で、
力一杯、開脚ストレッチをしていて、筋肉を縮めながら伸ばしていたため、切れてしまったのです。
これを解決するには、力を入れないで緩ませたままにしておく感覚を、身につけなければなりません。
力を入れないで、緩ませたままにしておく方法
力を入れてしまう人は、主に体の表面にあるアウターマッスルに力を入れています。
アウターマッスルは、力が強く、使いやすい筋肉なので、とても重要なんですが、
使いやすい反面固まりやすく、関節の動きを悪くしやすいのです。
では何故アウターマッスルに力が入ってしまうのかというと、それは、体の中にあるインナーマッスルが機能していないから。
インナーマッスルは、関節をスムーズにする役割があるため、機能していれば、関節の動きが悪くならないのですが、
インナーマッスルが機能せず、その分お仕事を、アウターマッスルで補っていると、アウターマッスルに過度に負担がかかり、その結果筋肉が固まり、関節の動きを悪くしてしまうのです。
そのため、体を柔らかくするには、ストレッチもしつつ、インナーマッスルを使えるようにしなければならないのです。
インナーマッスルの効果を体感する
では、実際に、インナーマッスルの効果を体感してみましょう。
まずは普通に前屈して、どの辺りまで下がれるか確認してください。
次に、呼吸法でみぞおちを緩ませていきます。
みぞおちを膨らます呼吸
- 手の平と甲をゆっくりなでて、両手共温める。
- その手でみぞおちを触る。
- 舌を上顎のあてた舌路(ぜつろ)の状態を作ったら、そのまま鼻呼吸でみぞおちを膨らます。
- 鼻で息を吐き、みぞおちを元の状態に戻す。
- これを10回繰り返す。
詳細なやり方はLINE@登録者限定動画でご確認ください。
では再度前屈をおこないます。
みぞおちの力を抜き、丸め込みながら、前屈をしていきましょう。
いかがでしょう?先程より前屈がしやすくなったと思います。
みぞおちの奥には、横隔膜や大腰筋といった体幹のインナーマッスルがあるため、ここの機能が高まったので、前屈がやりやすくなったのです。
そして。もちろんこれだけではないですよ。
更にもう1つ体感していただきます。
更にインナーマッスルの効果を体感する
今度は、股関節の前側ストレッチで確認していきましょう。
まず足を前後に開き、後ろ足の膝を地面につけ、体を前にスライドさせてください。
すると、股関節の前側が伸びると思います。
この時の前後の足幅や、股関節の伸び方を覚えておきましょう。
次に、裏ももを叩いていきます。
裏もも叩き
- 足は前後に開き、骨盤は前を向け、後ろ足は伸ばす。
- 前足の膝を軽く曲げ、みぞおち(へそから指4本上)の力を抜き、丸めていく。
- その状態で裏ももを叩く。
- 何度か叩いたら、身体を起こし、裏ももに少し力が入っているかを触らずに確認する。
では再度、股関節の前側のストレッチをしていきましょう。
いかがでしょうか?先程より、足を前後に開きやすくなり、股関節も伸ばしやすくなったと思います。
裏もものハムストリングスは、厳密に言えばインナーマッスルではありませんが、
先程ご紹介した大腰筋と繋がりのある筋肉なので、インナーマッスルと関係が深く、
刺激するとアウターマッスルがゆるむので、股関節の前側ストレッチがやりやすくなったのです。
最後に
インナーマッスルの機能を高めると、アウターマッスルが緩み、ストレッチがやりやすくなるのが、何と無くわかったと思います。
このような一手間を加えてあげないと、柔らかくならないので、
体を柔らかくしたい人は、インナーマッスルの機能を高めるクロスポイントワークや、本日ご紹介したワークをやりながら、ストレッチをしてみてください。
決して、過去の私のように、「フンフン」言いながらストレッチをしないでくださいね。笑