股関節の詰まりや痛み、動きの悪さがある人の特徴として「内股」があります。
この内股というのは、パッと見で内股になってる人もいれば、しゃがむと内股になる人の2パターンがあり、どちらも股関節の不調をうったえる人が多いです。
目次
内股になると固まる筋肉
内股になると脚の内側のラインの筋肉が緊張して固くなります。
そのライン上にある筋肉はふくらはぎの後脛骨筋と内ももの内転筋群です。
後脛骨筋(こうけいこつきん)
後脛骨筋とは足裏の真ん中あたりからスネの内側を通り、スネの裏側に付着しています。この筋肉は土踏まずのアーチを形成する筋肉で、機能が低下すると扁平足や外反母趾、足底筋膜炎などを引き起こします。
内転筋群(ないてんきんぐん)
内転筋群は大内転筋(だいないてんきん)・長内転筋(ちょうないてんきん)・短内転筋(たんないてんきん)・恥骨筋(ちこつきん)・薄筋(はっきん)の5つの筋肉で形成されています。
この筋肉は膝や骨盤を安定させるため、しっかり機能すると、軸の形成やバランス能力の向上に繋がります。ですが内転筋群が機能していない人は多く、それが原因で膝や腰を痛めることがあります。
2つの筋肉と股関節の関係
後脛骨筋と内転筋群は筋肉の膜で繋がっていて、この2つの筋肉は股関節の動きを作る大腰筋とも繋がっています。
大腰筋(だいようきん)
大腰筋とはみぞおちの反対側にある背骨とその下から大腿骨の内側に付着している筋肉で、股関節をスムーズに動かしてくれる筋肉です。
詳細は下記の記事をご確認ください。
内股になると大腰筋が固まる
つまり、内股になると
後脛骨筋 → 内転筋群 → 大腰筋
と連鎖して固まり、その結果大腰筋の機能が低下して、股関節の詰まりや痛み、動きの悪さなどの不調を引き起こすわけです。
これを改善するには内側のラインをゆるめて、大腰筋の機能を高める必要があります。
股関節の機能を高めるワーク
内側ラインほぐし
後脛骨筋と内転筋群のラインをほぐしていきます。
- スネの骨とふくらはぎの間を押して足首を回す
- これを内くるぶしから膝までおこなう。
- 次にももの表と裏ももの間の際。内もものあたりに肘を当ててほぐす。
- これを膝から股関節近くまでおこなう。
股関節/お尻のクロスポイント
このワークをおこなうことにより、大腰筋の機能を高めることができます。詳細は下記の記事を。
LINE@登録者は限定動画も合わせてご確認ください。フロッグストレッチ
内側ラインを伸ばしながら、大腰筋を機能させます。
- 四つん這いになる。
- 膝を限界まで外に広げて肘をつく。
- 背筋を伸ばしたままお尻を引き、内側ラインを伸ばす。
最後に
股関節の詰まりや痛みは、要因はこれだけではなく、他にも原因があります。別パターンの記事も以前書いたので、お悩みの方はそちらの記事も参考にしてみてください。