背骨を動かすだけで股関節の柔軟性が高まる

股関節

「競技パフォーマンスを高めるため」「肩こり・腰痛・膝痛などの関節痛を改善するため」など様々な理由でストレッチをおこなうと思います。

特に前屈や開脚など股関節を曲げて裏ももであるハムストリングスを伸ばすストレッチは、ほとんどの方がおこなうのではないでしょうか。ただ、「裏ももを伸ばしてるけど、前屈や開脚が思ったほど柔らかくならない」といった相談を受けることが多々あります。

前屈や開脚ができるようになるには、裏ももの柔らかさ以外にも身体の使い方が重要で、それに関しては以前記事に書きました。

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ですが、この記事に書いてあることは要素の一部です。なので股関節の柔軟性を高めるには他にも必要な要素があります。それが今回のテーマである背骨の動きです。

背骨と股関節の関係

背骨は頚椎7・胸椎12・腰椎5の計24椎あり、頭蓋と骨盤の間を合わせると25もの関節があります。

 

通常であればこの関節は全て動かすことができるので、チーターや魚とまではいきませんが、それなりに波打つように滑らかに動かすことができます。ですが、股関節が固い人はこの背骨も固まり、一本の棒のようになっているケースが多いです。

一本の棒のようになっているということは、その周りに棒のように固めている筋肉が存在します。それは脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)です。この筋肉はほとんどの背骨に付着しており、そしてハムストリングスとも連鎖して機能するため、固まると背骨の動きを制限し、ハムストリングスも固めてしまいます。この状態でハムストリングスのストレッチをしても、脊柱起立筋がゆるまないかぎり、股関節が柔らかくなることはありません。

肋骨と股関節の関係

背骨の中でも胸椎には肋骨が付着しています。そのため、胸椎の動きが悪くなれば肋骨の動きも悪くなりまし、逆に肋骨の動きが悪くなれば胸椎の動きも悪くなります。

肋骨には腹筋が付着しており、その中でも真ん中にある腹直筋(ふくちょくきん)はももの表にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と連鎖して機能します。大腿四頭筋はその名の通り4つの筋肉で形成されており、その中でも大腿直筋(だいたいちょっきん)は固まると股関節に詰まりを起こし股関節の動きに制限をかけます。

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この状態では股関節をスムーズに曲げることができなくなるため、股関節の柔軟性は低下してしまいます。

背骨と肋骨を動かして股関節の柔軟性を高める

これから2種目のワークをご紹介しますが、変化を確認するためにBefore/Afterで前屈をしてみてください。

腹直筋をゆるめる

肋骨の動きを制限する腹直筋を呼吸でゆるめていきます。

  1. みぞおち(へそ指4本上)、へそ周り、へそ下(へそ指4本下)を押して痛いところや固いところを探す。
  2. 痛いところや固いところを触り、そこを膨らますように呼吸をおこなう。
  3. 5〜10回やったら、痛さと固さに変化が出たか再度押して確認する。変化が出てなければ再度呼吸をおこなう。

背骨4ヶ所を動かす

背骨は24椎もあるため、一椎一椎触りながら動かすのはなかなか根気のいる作業です。そのため、24椎ある中で特に固まりやすい4椎を触って動かしていきます。

その4椎とは

  1. 腰骨のラインにある背骨
  2. みぞおち(へそ指4本上)の反対側にある背骨
  3. 胸の真ん中の反対側にある背骨
  4. 頭を下に倒した時に首の付け根で出っ張る背骨

です。

ここを触りながら動画のように前後・左右・回旋と動かしていきます。胸の真ん中の反対側の背骨は特に触りづらいので、難しければ胸の真ん中を触り、反対側の背骨をぼんやり意識しながら動かしていきましょう。

最後に

Before/Afterで確認してみていかがでしたでしょうか?うまくゆるんでいれば股関節が柔らかくなるので、前屈しやすくなっていると思います。

このように背骨の動きは股関節の柔軟性に大きく関係してくるところなので、ストレッチ以外にこの2種目のワークを追加しておこなってください。

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解剖学図の引用元
VISIBLE BODY ヒューマン・アナトミー・アトラス