柴です。
12/23〜12/25までおこなっていた、クリスマス企画の動画解析や画像診断では、多くの方から質問をいただきました(^^)
ざっと数えると、質問数は約60、動画は約50、画像は5枚でしたね。
質問内容をあげてくと、
ランニング、陸上、サッカー、野球、テニス、バレー、剣道、格闘技、ダンスの動作解析から、
関節痛や治療についての相談、身体の仕組みについての相談、歪みや姿勢の画像診断
などなど、様々ありました!
そんな数多くの質問をいただいた中で感じたのは、
「結構みぞおち固まってる人多いな!」
ということ。
皆さんへの回答は、それぞれ違いますが、みぞおちを緩めるアドバイスは、色々な人にしたのをよく覚えています。
目次
みぞおちが固くなると、アウターマッスルが固まる
身体をスムーズかつしなやかに。そして、素早く動かすには、インナーマッスルは必要不可欠。
ですが、ほとんどの方がインナーマッスルの機能が落ちていて、逆のアウターマッスルに力を入れてるため、動きが固くなっています。その中でも、特に固まりやすく、全身のアウターマッスルに影響を与えるのがみぞおちです。
みぞおちには、割れる腹筋である腹直筋があり、ここが固まることで、全身に悪い影響を与えます。
前側の筋肉と繋がる
腹直筋は首や太ももの前側。スネと繋がりがあります。
ここが固まると首や股関節、膝や足首を痛めやすくなりますし、猫背にもなります。
そして、走る時は太ももの前側の大腿四頭筋は、ブレーキをかけるためパフォーマンスを下げますし、
更に、大腿四頭筋が固まると、裏もものハムストリングスとのバランスが崩れ、下肢が不安定になります。
螺旋状に繋がる
腹直筋は脇腹の筋肉と繋がり、脇腹の筋肉から下肢の外側、足裏通って身体の背面のライン。
脇腹から脇の下を通り、肩甲骨を介して、背中や首の筋肉と繋がっています。
ここが固まると、まず太ももの外側の腸脛靭帯が固まり、ここが影響して、膝を痛めやすくなります。
そして、足裏も通るため、固まると足首にも影響を与えます。
更に背面や、肩甲骨、首とも繋がりがあるため、腰や肩首も痛めやすくなります。
動き的には、腸脛靭帯が固まると、膝が内側に入るため、下肢の安定性が失われますし、方向転換も上手くできなくなります。
そして肩首に影響を与えるため、肩甲骨の動きが悪くなり、特に上肢を使う野球やテニス、バレーなんかのパフォーマンスに影響を与えます。
みぞおちを緩める
簡単にまとめるとこんな感じです。
もちろん、まだ他にも繋がりがあり、色々な悪い影響を与えるので、みぞおちはなるべく柔らかくしておく必要があります。
柔らかくする方法は、1つは腹直筋を緩めること。もう1つは、みぞおちの奥にあるインナーマッスルを機能させることです。
みぞおちの奥にあるインナーマッスルとは横隔膜や大腰筋で、腹直筋を緩めた後に、これらを機能させることで、腹直筋が固まりづらくなります。
では、この流れで以下のワークをおこなっていきましょう!
みぞおちをほぐす①
みぞおち(腹直筋)をほぐす方法は2つあります。
1つ目は直接ほぐす方法です。
- へそから指4本上のみぞおちを触る
- 息を吸って、吐きながら身体を前に倒して、みぞおちをほぐす。
ただ、この種目は、人によって痛みを伴うので、もしほぐすのが辛ければ、2つ目の方法を実践していきましょう。
みぞおちをほぐす②
- 手の平と甲をゆっくりなでて、両手共温める。
- その手でみぞおちを触る。
- 舌を上顎のあてた舌路(ぜつろ)の状態を作ったら、そのまま鼻呼吸でみぞおちを膨らます。
- 鼻で息を吐き、みぞおちを元の状態に戻す。
- これを10回繰り返す。
詳細なやり方はLINE@登録者限定動画でご確認ください。
みぞおち/背中のクロスポイント
クロスポイントとは、インナーマッスルの機能を高めるツボみたいなもの。
みぞおち/背中のクロスポイントワークで、背骨を触り動かすと、その背骨に付着する横隔膜や大腰筋の機能が高まります。
- へそから指4本上のみぞおちと、反対側の背骨を触る。
- その背骨を、丸めたり起こしたり・横に倒したり・捻ったりして、各3〜5回動かす。
股関節/お尻のクロスポイント
このワークで、大腰筋の機能を高めていきます。
- 足を腰幅に開き、つま先を前に向ける。
- 股関節(恥骨の横)を触り、膝を軽く緩め、股関節を曲げていく。
- きちんと曲がっていると、ハムストリングスのお尻よりの部分が伸びるので、それを感じ取る。
- お尻のほっぺと裏ももの境目(坐骨)を触り、そこから身体を起こす。
- これを10回繰り返す。
2つのクロスポイントワークの詳細なやり方は、【LINE@登録者限定動画】で説明しているので、もしよければ、そちらもご確認ください↓
まとめ
みぞおちはとても固まりやすいため、普段から、どれくらい力が抜けてるかどうかで、スポーツのパフォーマンスは変わってきます。
スポーツの時だけ抜こうとしても、普段からそれができてなければ、スポーツの時には抜くことはできないため、日常でどれくらい訓練して、抜くことができるか。
ここが勝負の分かれ目になります。
スポーツパフォーマンスを上げたい方は、しっかりと訓練してくださいねー!
【本日の記事のまとめ】
- みぞおちが固まると身体の前側が固まり、首・股関節・膝・足首に影響を与える。
- みぞおちが固まると身体が螺旋状に固まり、前側の場所以外に、腰・背中・肩に影響を与える。
- みぞおちを緩めた後、インナーマッスルを機能させると、みぞおちが固まりづらくなる。