日常からスポーツまで。
ありとあらゆる場面で重要になってくるのが股関節の働き。
股関節が働くから膝の負担は減り、股関節が働くから体幹が安定する。
股関節が働くからスムーズに歩いたり走ったりでき、股関節が働くから楽にしゃがむ事ができる。
など色々とあります。
だから股関節は常に使いやすい状況にしておく必要があるのですが、それを邪魔する。股関節の働きを低下させる要素がいくつかあります。
その中でも特に影響が大きいのが足首です。
足首周りの筋肉が力んでたり不安定だったりすると、途端に股関節が使えなくなってしまうんですよねー。
目次
足首を安定させる
足首は結構自由度の高い関節ですが、だからといって土台である足首がやたらめったら動いていたら、その上にある体はグラグラになってしまいます。
なのでそれなりに制御もできなくてはなりません。そのために必要なのが足裏にある3つのアーチ。
世間一般で足首と言われてる関節は、専門用語で言えば距腿関節(きょたいかんせつ)と言い、距骨(きょこつ)と脛骨・腓骨で構成されています。
この距骨が、スムーズに脛骨・腓骨の間に入り込むと足首が安定するのですが、距骨には付着する筋肉がありません。
なので距骨単体を筋肉の操作でスムーズに動かし、安定させる事は出来ないのです。
ではどうしたら良いのかというと、距骨についてる別の骨を介して間接的に動かし安定させる事が必要になります。
その別の骨とは、舟状骨と立方骨です。
舟状骨は内アーチ、いわゆる土踏まずを形成する骨で、立方骨は外アーチを形成する骨になります。
そしてこのアーチを作る骨を引き上げて固定し、足首を動かしつつ安定させる筋肉が後脛骨筋と長腓骨筋です。ちなみに長腓骨筋はつま先にある前アーチも形成します。
そのため足首を安定させるには後脛骨筋や長腓骨筋がきちんと働く必要があるのですが、捻挫や姿勢、日々の身体の動かし方のクセなどが影響してこの2つの筋肉が働かなくなってる人がとても多く、働かなくなると股関節の働きも悪くなります。
足首と股関節の関係
長腓骨筋の働きが低下すると、、、
前や外アーチを形成する長腓骨筋は身体の側面にある筋肉と繋がっていて、その中でも股関節の動きに関係するのが中殿筋。
中殿筋は歩く時や走る時に股関節が緩まないように安定させて、横ブレを防いでくれる筋肉ですが、長腓骨筋の働きが低下すると中殿筋の働きも低下して、横にブレてフラフラしたような歩き方になってしまいます。
後脛骨筋の働きが低下すると、、、
土踏まずである内アーチを形成する後脛骨筋は、足の内側から体幹のインナーマッスルに繋がっていて、その中でも特に股関節の動きと関係するのが大腰筋。
大腰筋は股関節の動きを作るメインで働く筋肉で、体幹のインナーマッスルでもあります。なので体幹の安定性にも関係します。
そんな大腰筋が後脛骨筋の働きが低下した影響を受けて、一緒に働きが低下すると、股関節がスムーズに動かなくなり、体幹もブレてしまうのです。
するとこれはこれでフラフラした歩き方になってしまいます。
このように長腓骨筋と後脛骨筋の働きが低下すると股関節の動きも悪くなってしまうので、これを解決するために足裏の3つのアーチを形成する必要があるのです。
足裏の3つのアーチを形成する
3つのアーチを形成するために必要な後脛骨筋と長腓骨筋ですが、この2つの筋肉は、指を除いた足裏の真ん中で交わっており、その場所を足裏のクロスポイントと呼びます。
この足裏のクロスポイントを刺激しながら外・前・内アーチを形成していくので、やり方を以下で確認していきましょう!
外アーチ形成
小指の骨を踵に向かって辿っていくと、真ん中あたりに出っ張った骨があります。
その骨の後ろにくぼみがあり、そこにある骨(立方骨)を上にあげながら、反対の手で足裏のクロスポイントを押し、グーパーを10回おこないます。
前アーチ形成
親指側の骨の出っ張り(母指球)と小指側の骨の出っ張り(小指球)の間を押しながらグーパーを10回おこないます。
内アーチ形成
内くるぶしの前下方あたりに出っ張っている骨(舟状骨)があります。
この骨を上に押しながら、反対の手で足裏のクロスポイントを押し、グーパーを10回おこないます。
3つのアーチ形成方法の詳細は動画でご確認ください。
変化を確認してみよう!
3つのアーチ形成の前後で、できたら足上げや片足立ちをやると変化がわかって良いですね。
アーチ形成後は足が上げやすくなり、片足立ちも安定してると思います。
こんな感じで足首は股関節と密接な関係があるので、股関節の固さや動きの悪さで悩んでる人は試してみてくださいね!